ナイジェリアで隕石落下「家100軒が一瞬で吹っ飛ぶ」緊急事態! 轟音と超巨大クレーター… 謎の金属片発見でUFO疑惑も
アフリカ・ナイジェリアの村に轟音が鳴り響き、大地に大きなクレーターが出現した。重大な爆発事故なのか、それとも爆破テロなのか、あるいは――。
■轟音と共に直径21メートルの丸いクレーターが出現
今年3月28日、アフリカ・ナイジェリア南西部のアクレの村に、轟音と共に直径21メートル、深さ7.8メートルの大きな丸いクレーターが出現した。道路を破壊し、100もの家屋と学校、教会にダメージを与えたこの現象だが、いったい何が起きたというのか。
地元当局は近くの採石場へ大量のダイナマイトを運搬中のトラックが爆発したのだと状況を説明した。さらにその後、これは単純な爆発事故ではなく、爆破テロであるという言説も聞き伝えられるようにもなった。
幸いにも死亡者も行方不明者も出てはいないというのだが、爆破テロだとすれば事態はきわめて警戒を要するものになる。しかしながら現場で大規模な爆発があった形跡はないようにも見えた。
そこでナイジェリアのオバフェミ・アウォロウォ大学の研究チームが現場を詳しく調査したところ、地元当局の当初の説明が否定されることになった。研究チームはこの巨大なクレーターは隕石の衝突によって形成されたものであるとの調査結果を報告したのだ。
調査チームによれば、小惑星帯(asteroid belt)に属する隕石が地球の大気圏に突入し、この地に43度のアングルから超高速度で地表に激突したという。
チームはこのクレーターで起こった振動、騒音、地震活動、水質、放射能、岩石や土壌を現地調査した。それによれば、この激突の影響は周囲の半径1kmをカバーしていることが示唆されている。さらに現場近くで火災や何かが燃えたという証拠は見つからず、放射性物質なども検知されなかったということだ。
爆破テロではなかったことについてはほっと胸を撫でおろすことにはなるが、しかしよく考えてみれば、この隕石が都市部に墜落していたのであれば計り知れない被害をもたらしたのだろう。隕石や小惑星の墜落に対して我々の多くは丸腰ではあるが、こうしたニュースが報じられた機会に、それがいつどこで起こっても不思議ではないことを再認識すべきだろう。
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