縄文、首刈り族、ミイラのタトゥー…『縄文時代にタトゥーはあったのか』ケロッピー前田緊急インタビュー!
■今、ミイラのタトゥー研究が世界で一番ホット
――1991年にイタリア、オーストリア国境の氷河で見つかった約5300年前のミイラ・アイスマンにもタトゥーがあったそうですね。ケロッピーさんは、実際に取材してどうでしたか?
ケロッピー 実際にアイスマンと対面したのは去年の秋でした。現在、アイスマンは再冷凍された状態で展示されています。つまり、巨大な冷凍庫の中に入られていて、小窓から覗き込むように鑑賞するんです。実際にタトゥーの痕跡も見れました。ドットや短いライン、クロスなどのタトゥーが全身に61カ所あります。それらが施された部位がツボの位置であったりすることから、関節炎などの医療目的だったといわれています。
また、2010年にロシアのサンクトペテルブルクを訪れたときに、パジリクのタトゥーをしたミイラを取材しています。こちらは副葬品とともに、頭部や皮膚が展示されており、複数の動物がからみあった図柄のタトゥーが彫られているのがよくわかりました。このミイラにも腰には医療目的とされるタトゥーが入っていました。
アメリカにラース・クルタクさんというタトゥー文化人類学者がいます。彼は、ディスカバリーチャンネルで、世界の失われつつあるタトゥー文化を体験的に取材する番組で有名です。その彼の新著が古代のタトゥーを扱った『エンシェント・インク』という本なんです。内容的には、ミイラのタトゥー研究が中心で、世界的には、ミイラを通じて、古代のタトゥー研究が進んでいることがよくわかります。
――実際にタトゥーで腰痛や関節炎が良くなったりするんですか?
ケロッピー タトゥーが彫られている部位がツボの位置にあって、鍼灸とも関連していますから、もちろん、治療の効果もあったでしょう。また、タトゥーに限らず身体改造全般の痛みを伴う行為は、見た目だけでなく、心身に影響を与えるとされています。実際、鍼治療は脳内物質を分泌する効果があることはわかっています。
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