【未解決】忘れられた日本史上最大のUFO事件「銚子事件」の謎! 未知の金属片がバラ撒かれ… 戦慄の分析結果と衝撃展開!

■忘れられた「銚子事件」

 この事件は、日本空飛ぶ円盤研究会が本格的な活動を開始した直後に、初めて本格的な調査を行った記念すべきものでもあり、後年に荒井欣一も「個人的に印象に残る事件だ」と述べている。

 この事件については『宇宙機』第4号に、「千葉県銚子市一帯に空飛ぶ円盤から?金属片」として報告されているので、その概要を紹介しよう。

 事件が起きたのは、昭和31(1956)年9月7日夜のことであった。

 折しもこの日は、何年ぶりかの火星大接近ということで、日本中の愛好者が天体望遠鏡を準備して夜空をにらんでいた。

 銚子市若宮町にある銚子市立第四中学校の屋上でも、教師1人と30人の生徒が観測の準備をしていた。ところが7時半頃になって、なにか黒い物体が鹿島灘から銚子市上空を北から南に猛スピードで横切っていったのである。この物体は、同市内唐子町でも目撃されている。

 同時刻頃、市内春日町では、お椀を伏せたような半球形で、大接近中の火星より明るく見えるオレンジ色の物体が東から西へまっすぐに飛んでいくのが目撃されている。

 これだけなら、単に数あるUFO目撃例のひとつに過ぎないが、世界的にも例を見ない現象が起きたのはその直後だった。唐子町で黒い物体を目撃した目撃者の自宅窓から、奇妙な金属製の薄い物体が舞い込んできたのだ。

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日本空飛ぶ円盤研究会 機関紙『宇宙機』(画像提供:羽仁礼)

 翌朝になって、銚子第四小学校の校庭など広い範囲に同じような物体が散らばっているのが見つかった。金属片は、一見錫箔に似たもので、長さ4~5センチ、幅1ミリ、厚さ10ミクロン位という、極めて小さく薄いもので、青白色あるいは金色の塗料が塗ってあるのか、きらきら光っていたという。大体30センチ四方に1枚くらいの割合で散らばっていたというから、1平方メートルに10枚くらいということになり、少なくとも、驚くほど大量というほどではないようだ。

 この金属片に興味を持って収集したのが、現地の歯科医師で「空飛ぶ円盤研究会」会員でもあった滝田正俊である。手許の会員名簿によれば、滝田の会員番号は104となっており、滝田はまた、日本天文学会会員でもある天文愛好家であった。

 ちなみにこの会員番号は、結成後数年経ってから付されたものらしく、番号は入会順になっているわけではない。最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)では、三島由起夫の会員番号が12であることから、かなり初期に入会したとしているが、『宇宙機』第一号の会員名簿には既に12人以上の名が記されている。

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