東京アンダーグラウンドパーティ「デパートメントH」28年間の歴史!ドラァグクィーン、ラバー、ドーラー、怪獣着ぐるみ、身体改造 etc
まず最も注目すべきは、美術家・高田冬彦が手掛ける映像作品がなんと4作品も(Ghost Painting, Dream Catcher, STORYTELLING, Afternoon of a faun)公開されることである。高田は、神話、ジェンダー、BL(ボーイズ・ラブ)などの様々なテーマを扱いながらも、自らがポップかつエロティックなコスチュームで登場し、鑑賞者を引き込んでいく。また、イラストレーター・逆柱いみりは、昭和タッチの怪獣をテーマとする作風で魅了してくれる。
ドラァグクイーンは、オナン・スペルマーメイド、ドリアン・ロロブリジーダ、Kaya、ヴィヴィアン佐藤が登場。特にヴィヴィアンはクイア映画10選を紹介解説する講座形式となっている。ラバー家畜の着ぐるみ作品で知られる美術家・サエボーグ、ストリッパーの若林美保、怪獣作家のピコピコらもそれぞれの個性あふれるショートムービーを見せてくれる。
「デパートメントH」恒例となっている中野貴雄監督のキャットファイトは、監督自らの編集による映像作品に仕上げられており、ステージショーで見るとき以上に絶妙なアングルから楽しめるという。かくいうケロッピー前田も、「縄文タトゥーはじめて物語」という不思議な昔話を中国人モデルの小愛(シャオアイ)とともに作っている。開催自粛となった5月の「デパートメントH」は、本来なら縄文族スペシャルで、小愛とステージショーをやる予定だったので、そのリベンジともいえる作品だろう。
「デパートメントHアワー」とは、多数の演者たちが製作した映像作品のアンソロジーである。2週間の視聴期間で、気に入った作品があれば、繰り返し観て楽しむこともできる。
「言葉でどう説明するのかは難しいんだけど、陽気で破廉恥に生きたい病的な人間のための配信番組とでも言っておこうかな」
そう、ゴッホは締めくくった。その言葉は、ジョルジュ・バタイユ『太陽肛門』からの引用である。クラブイベントが復活する日が来るのを祈りつつ、いまだ夜遊び自粛の土曜の夜を「デパートメントHアワー」とともにお過ごしいただきたい。
【配信情報】
「デパートメントHアワー 」
「デパートメントH 2099」6月号はコロナ禍中につきお休みです。 その為、急遽、振替番組「デパートメントHアワー」を制作しました。 6月6日24時よりツイキャスプレミアムにて2000円課金で御覧になれます。 デパートメントHは実現可能な範囲で再開するため鋭意調整中です。 今暫くは此方を御支援下さい。
視聴期間:2020年6月6日(土) 24:00 – 20206月21日(日)
視聴URL:https://twitcasting.tv/goghimaizumi/shopcart/7493
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2024.10.02 20:00心霊東京アンダーグラウンドパーティ「デパートメントH」28年間の歴史!ドラァグクィーン、ラバー、ドーラー、怪獣着ぐるみ、身体改造 etcのページです。ケロッピー前田、デパートメントH、ゴッホ今泉、クラブカルチャーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで