地球外生命体は惑星「グリーゼ」にいる!? 地球そっくりスーパーアースが2つも発見される

 地球によく似た大きな地球外惑星はスーパーアース(super-Earth)と呼ばれこれまでにもいくつか見つかっているが、つい先日にも2つのスーパーアースが見つかった。しかも2つとも生命を宿す可能性のある“ハビタブルゾーン”を周回しているのだ。

 

■2つの“スーパーアース”を発見

 この広大な宇宙の中で我々はまだ地球外生命の痕跡すら発見できていないが、地球によく似ている惑星はいくつも発見している。そうした地球に似た惑星の1分類が「スーパーアース」だ。

 独・ゲッティンゲン大学、英・オープン大学などをはじめとする合同研究チームが2020年6月に「Science」で発表した研究では、2つのスーパーアースを持つ恒星系の存在を報告している。

 その恒星は地球から11光年先にある「グリーゼ887」である。赤色矮星であるグリーゼ887が形成する恒星系を、南米・チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)が運営するラ・シヤ天文台にある3.6m望遠鏡に設置された高精度の分光器を使い、グリーゼ887を詳しく観測したところ、グリーゼ887b、グリーゼ887cという2つのスーパーアースがあることが今回確認されたのだ。

「Daily Mail」の記事より


 公転周期はグリーゼ887bが9.3日間、グリーゼ887cが21.8日間で、この2つの惑星は共に恒星と潮汐ロックの関係にあると推定できるという。潮汐ロックとは自転と公転が同期することで、地球の衛星である月のように、母星に対し常に同じ“顔”を見せている関係性である。そして恒星と潮汐ロックの関係にあるということは、惑星の“表”は常に昼で、“裏”は常に夜になっていることになる。

 グリーゼ887は我々の太陽の半分くらいの大きさで、熱量も太陽に比べればかなり低い。恒星の温度が低いということは、液体の水や生命が存在し得る“ハビタブルゾーン”もそのぶん恒星に近い領域で形成されることになる。グリーゼ887b、グリーゼ887c共に、我々の太陽系の水星よりも恒星に近い距離を公転しているが、それでもグリーゼ887が低温であるためにこの距離でもハビタブルゾーン内にあるということだ。

 我々の太陽は黒点が多く活発に活動しているが、一方でグリーゼ887は黒点がほとんど見られないことから太陽フレアなどの活動があまり起こっていないと考えられるという。これは近くを公転する惑星にとってさらに“優しい”環境になる。

 研究チームはグリーゼ887cの“表”の表面温度は70度にも達すると推定しているが、もしも地球と同じように分厚い大気に包まれているとすればこの限りではない。

 地球よりも大きく海王星よりも小さいというこの2つのスーパーアースに大気があれば、生命を宿している可能性もかなり高いのかもしれない。

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