地球外生命体は惑星「グリーゼ」にいる!? 地球そっくりスーパーアースが2つも発見される
■地球外生命体発見の日が一気に近づく
研究チームによればグリーゼ887恒星系にはさらに第三のスーパーアースが存在するかもしれないことを示唆している。それはグリーゼ887の周囲を51日かけて回る惑星である。そしてこれもまたハビタブルゾーン内にある惑星ということだ。
しかし研究チームの一員でオープン大学の天体物理学者であるジョン・バーンズ博士によれば、恒星系に未確認の信号を検出し、2つの惑星の外側の軌道を持つ第三のスーパーアースの期待が高まったものの、今はまだ判断には慎重であるという。
今回の研究には関与していないスウェーデン・ルンド大学の天文学教授であるメルビン・デイビス氏は、もしこの第三のスーパーアースが確認された場合、この星が最も主要な研究対象になると述べている。つまり3つの惑星の中で最も生命を宿している可能性が高くなるということだ。
また、研究チームの一員でオーストラリア・マッコーリー大学のサイモン・オトゥール博士は、グリーゼ887の明るさがほぼ一定であることに着目し、「NASAのケプラーやTESS(トランジット系外惑星探索衛星)のような宇宙空間ベースの太陽系外惑星探査望遠鏡の時代に、地上からの恒星系の観測によって我々の地域の惑星の理解に重要な役割を果たし続けている」と言及している。つまり地球上からの天体観測にもまだまだ大きな可能性が残されているのだ。
そしてグリーゼ887恒星系は、来年に打ち上げられる予定のハッブル望遠鏡の後継であるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主要なターゲットになるという。
さらに論文主筆であるゲッチンゲン大学のサンドラ・ジェファーズ博士は、このスーパーアースは地球外生命体の研究に最適な可能性を提供すると指摘している。
「これらの惑星は、太陽系外生命体の探査を含む、より詳細な研究のための最良の可能性を提供します」(サンドラ・ジェファーズ博士)
人類の悲願ともいえる地球外生命体発見の日は、この2つ(あるいは3つ)のスーパーアースによって一気に近づいてきたといえるのかもしれない。
参考:「Daily Mail」、「Space.com」ほか
文=仲田しんじ
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