「顔の無い女性」の苦悩に満ちた半生とは!? 地獄を味わった老婆に世界中の人々が手を差し伸べ…!
「顔の無い女性」として有名なアミナさん(77)は、1944年に先天的な障害を抱えて生まれた。両親は彼女のためにあらゆる努力をしたが、何も変えられなかった。アミナさんの顔には腫瘍があり、それがどんどん大きくなっていき、最終的に顔を覆い尽くした。手術によって腫瘍は切除されたが、代償として顔を失ってしまったのだ。
「私は地獄へ行ったことがあります。戻ってきたとき、私はほとんどの感覚を失ってしまいました。耳もダメージを受けているので、今では大きな声で喋ってもらわないと、まったく聞こえません」
目も鼻も無いアミナさんが道を歩いていると、人々は彼女を嘲笑った。中には、彼女を怖がる者もいた。アミナさんは、彼らが逃げていくのは、自分を人間として見ているのではなく、ある種の野生動物と見ているからだろうと考えた。もっとも辛かったのは、洗礼を受けたときだったという。司祭がアミナさんを見たとき、彼は「神よ、御心のままに」と言ったのだった。アミナさんは後にイスラム教に改宗した。
アミナさんは日々を生きる上でさまざまな苦しみを経験してきた。生まれつき鼻が無かったので、食べることも飲むことも息をすることも口で行わなければならず、聴覚にも問題がある。それでも、彼女は何一つ変えられないことを受け入れる決意をし、この障害とともに生きる方法を学んだ。
アミナさんは、自分が他の人たちと大きく異なっていて、誰かが自分を愛してくれることは決してないと思っていた。障害のためにあらゆる希望を失っていたが、一人の男性からプロポーズを受け、後に彼と結婚した。30歳のときだった。実際に自分の身に起こったことを全く信じられなかった。夫は天国からやって来たのだと考えた。アミナさんは現在も、この出来事を「奇跡」だと言う。
夫婦の間には2人の子供が生まれたが、後にアミナさんは夫と離婚した。アミナさんの障害が理由で別れたわけではなかった。離婚後、アミナさんは病にかかって足が不自由になった。このとき彼女は「地獄」を味わい、自らの死を覚悟した。しかし、神によって現世へと連れ戻され、2度目のチャンスを与えられた。
壁にぶつかったり、間違った方向に進んだりするアミナさんは、一人で歩くのが困難である。そのため、移動するとき、彼女の横で手を取って導いてくれる人を求める。そんな彼女を長年支えてきた男性がアマニさんである。アミナさんは愛情深くアマニさんに接する。そのため、近隣住民は、アミナさんがアマニさんの実の母親であるかのように考えている。アマニさんは次のように語る。
「このおばあさんを自分の母親のように思っているので、彼女が息を引き取るまで彼女を手助けしようと決意しました。彼女は私の世話をし、私のためにたくさんのことをしてくれました。だから、私は彼女を『お母さん』と呼びます」
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