「第三の目・松果体とスピリチュアル体験」を科学的に調査した論文が掲載される! DMT、瞑想、幻覚…(最新研究)

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画像は「getty images」より

 脳内の中央部に位置するわずか8mmほどの内分泌器・松果体は、スピリチュアルな世界観において、いわゆる「第三の目」や「7番目のチャクラ」と関連づけられることも多く、この器官の“目覚め”が悟りや宗教的な超越を引き起こすと言われている。

 西洋でも松果体には神秘的な機能があると古くから考えられており、2世紀のローマの外科医ガレノスは、松果体に「心的プネウマ(精気)」を調節する弁があると記しており、16世紀フランスの哲学者ルネ・デカルトも、松果体は「魂の座」であると主張したことで有名だ。

 しかし、こうした松果体の特別な能力は科学的に認められるものなのだろうか? 今年5月、松果体の主な働きである催眠や生体リズムに関わるメラトニンの分泌レベルとスピリチュアル経験の関係を調べた研究論文「“Seat of the soul”? The structure and function of the pineal gland in women with alleged spirit possession—Results of two experimental studies」(“魂の座”? 霊が憑依しているとされる女性たちの松果体の構造と機能—2つの実験研究の結果)が、科学誌「Brain and Behavior」に掲載されたという。

・「“Seat of the soul”? The structure and function of the pinealgland in women with alleged spirit possession—Results of two experimental studies(Brain and Behavior)

 それによると、ブラジル・マト・グロッソ・ド・スル国立大学の研究者らは、メラトニンの分泌という観点から16人の地元の霊媒師らの松果体を分析、霊媒師でない比較群と比べた。すると、研究者らの期待とは裏腹に、松果体のサイズとメラトニンの分泌量において科学的に有意な差は見られなかったというのだ。つまり、この研究では超越的な体験に松果体が関与していることは示されなかった。

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ストラスマン博士と著書『DMT The Spirit Molecule』。画像は「Irish Tech News」より

 ただ、研究者らは、松果体のサイズとメラトニンの分泌レベルだけでは、松果体の霊的な役割を明らかにするのに不十分だと付け加えている。

 実際、松果体の霊的な役割に肯定的な科学者もいる。「Irish Tech News」(2019年7月16日付)によると、幻覚作用の専門家である米ニューメキシコ大学のリック・ストラスマン博士は、著書『DMT The Spirit Molecule』(DMT 精神分子)において、松果体から自然に放出されるDMT(ジメチルトリプタミン)が、魂の体への出入りを容易にし、誕生と死の経験、さらには瞑想の最高状態、さらには性的超越にも不可欠なものであると指摘しているそうだ。DMTはアマゾンのシャーマンが使用するアヤワスカにも含まれている強い幻覚成分である。

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