チャールズ・マンソンはCIAの「洗脳実験MKウルトラ」の被害者だった!? 伝説のカルトリーダーに新説登場!
■マインドコントロール実験が行われていた可能性
もし誰か特定の人物に“殺意”を抱いた場合、権力者や金持ちであれば“人殺し”を雇ってその者に手を下させるかもしれない。
自分の手をまったく汚すことなく憎き人物を葬り去ることができるわけだが、それでも“殺し屋”に接触し依頼したという事実は消えることはない。綿密な捜査によって首謀者が発覚する可能性がわずかながら残されているのだ。
そこでさらに狡猾な者が、自分とは直接関係のないある人物が“自発的に”その憎悪の対象を殺してくれる方策を考えたとしてもおかしくない。その方法が“洗脳”であり“マインドコントロール”だ。しかもその“自発的殺し屋”に実際に会うことなく人殺しへと仕向けることができれば、それは限りなく“完全犯罪”に近いものになるだろう。
そしてこの時代、CIAが中心となった極秘プロジェクト「MKウルトラ計画(Project MK-ULTRA)」という洗脳実験が行われていたことが後に判明している。
アメリカ人とカナダ人がMKウルトラ計画の実験に参加したのだが、その際、当人が実験に参加していると理解している場合もあれば、気づくことができない状態で無自覚のまま実験に参加させられていたケースもあったという。
そして『Chaos』によればこの時期、集団生活を送るヒッピー・コミュニティに奇妙な動きが見られたという。増える一方のヒッピー人口に対し、ほぼ無償の医療を提供する医療サービスが発足したのである。そしてここに、MKウルトラ計画にも参加しているマインドコントロール研究者のジョリー・ウエスト氏(1924-1999)の名前が挙がってくるのである。
精神科医であるウエスト氏の主な研究分野はLSDを使ったマインドコントロールであった。ウエスト氏は、カルトの創造と集団づくり、その管理についても積極的に研究していたことが判明している。
マンソン・ファミリーがウエスト氏の研究に参加していたのかどうか、確たる証拠はないのだが、『Chaos』によればこの時期にマンソン・ファミリーの中でLSDを使ったマインドコントロール実験が行われていたことはまず間違いないようだ。そしてそれはメンバーを“自発的殺し屋”に仕立て上げようというマンソンの意図でもあったのだ。
決して少なくないアメリカ人、カナダ人の生活と健康を犠牲にしてきたMKウルトラ計画の闇は深いといわざるを得ない。そしてヒッピー・コミュニティを実験の場に利用していた勢力があったとすればそのヴェールは引きはがさなければならないのだろう。
参考:「The Guardian」、「Wikipedia」、「Wikipedia」、ほか
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