生まれつき下半身がない男、自流レスリングでオリンピックを目指す！ 人生を変えた出会いとハンデを克服した思考とは!?

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■ザイオンのモットーは「言い訳なし」

　ザイオンは、小さい頃に受けていたいじめについてもこう話す。「そのいじめに対処する最善の方法は、それをばねにして自分を高めること」だという。

　そして彼は自分が知る中で、「最も偉大な女性」だという里親の母キンバリーのサポートに感謝する。キンバリーは初め、里親としてザイオンを受け入れたが、後にザイオンを法的に養子にした。

　ザイオンは現在、大学で経営管理の勉強をし、また1日2回、週に約6日間のトレーニングにも励んでいる。

　彼の目標は高い。

「私の夢と野心？ ある日、オリンピックチームを作り、世界最高のフリースタイルレスラーの1人となりたい」(ザイオン)

　重いハンディキャップを克服したザイオンの半生は、Netflixのドキュメンタリーでも特集されている。

　ザイオンのモットーは、「No Excuses（言い訳なし）」だという。確かに彼の歩いてきた長くつらい道のりを考えると、それは重く響く言葉だ。今では有名レスラーとなったザイオンに励まされるのは、ハンディキャップを持つ人々だけではない。

参考：「Daily Star」、「Gazeta Do Povo」、ほか

文＝三橋ココ

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