【明日まで!】寿司屋とギャラリーの奇妙な融合「パープルーム」に潜入取材! コロナ禍が生んだ新しい地域アートの可能性

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 5月25日、改正新型インフルエンザ等特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除された。しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって、日本国民の生活は、落ちるところまで落ちてしまった。とりわけ飲食店経営者や運営者は深刻だ。休業や営業時間の短縮を与儀なくされてしまったことによって、将来を考えることもできなくなっている。政府や自治体は、持続給付金や休業協力金などの申し込みを受けつけているが、1カ月以上休業していた飲食店などは、とてもそれだけではやっていくことができない。

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パープルームの梅津さん(中央)

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 そんな中、美術私塾として知られる「パープルーム」(神奈川県相模原市/代表:梅津庸一さん。1982年山形県生まれ)が同所にあるパープルームギャラリーに足を運んでくれたお客さんを、ギャラリーのすぐ隣にある寿司店(みどり寿司)に案内している。この試みは、4月の「常設展」から行われており、美術家や美術愛好家はもとより、ふらっと訪れた近所の人たちも、スタッフの案内で寿司屋ののれんをくぐっている。ギャラリーと寿司屋(??)、まったく結びつく要素がない。梅津さんに話を聞いた。

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みどり寿司

「自粛が始まってから、この辺にある店は、ガラガラになってしまいました。隣のみどり寿司もそうなんですが、コロナ禍で終わってしまうというのがやるせないんですよね。今回の件で、芸術の分野も支援されることになりましたが、国から支援してもらってアーティストをやっていくというよりも、自分の周りにあるものを何とかしたいと思ったんです。そんなことから、ツイッターでみどり寿司のことを発信するようになりました。そうしたら、みんな気に留めてくれるようになって、今日もシャリがなくなりました。そうこうしているうちに、食とアートが結びつくようになったんです。地域(の)アートと言ってもいいのかも知れません」(梅津庸一さん)

「今はアートを世間と切り離すことで、特別感を出すような活動をやっている場合じゃないって思ったんです。俯瞰した位置から『ポスト・パンディミック』、『ポスト・コロナ』なんて言っている場合じゃないと思うんですよ。通常運転ができる状態にしないといけないですよ。こんな美味しいお寿司屋さんがなくなってしまうなんて考えられないじゃないですか。寿司っていうのは、創作物としてちゃんとしたものですよね。技術も必要です。何十年もやっているので、常連客もいるわけです。このような店は、公民館よりも公民館のようなところだと思うんです。自分もこの街に20年くらい住んでいます。チェーン店だけがはびこる街にしたくないんですよね。パープルームもみどり寿司も風景の一部なんですよ」(梅津庸一さん)

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