中国の最新鋭ミサイルをアルジェリアが購入、キナ臭い動き! アフリカ国防市場に食い込む「中国軍産複合体」の目的は!?
スーダンから南スーダンが分離独立した現在、アフリカ最大の国土面積を持つアルジェリアだが、ここにきて何やら不穏な動きがあるようだ。アルジェリア軍が中国製の最新鋭ミサイルシステムを導入したのだ。
■アルジェリアが中国製対戦車ミサイルシステムを購入
地中海に面する北アフリカのアルジェリアは地政学的にも重要な地であることは間違いない。そのアルジェリアから気になるニュースが届いている。
ロシアメディア「Sputnik」などによれば、中国当局は「HJ-12」としても知られる第三世代の対戦車ミサイルシステム「Red Arrow-12」の輸出を開始した。そして中国・国防部のウェブサイトによると、アルジェリアはアップグレードされた中国の対戦車ミサイルシステムを購入して軍に導入した最初のアラブの国となった。
アルジェリア軍は中国の軍産複合体と長きにわたって関係を持っている。これまでに中国から自走榴弾砲、迫撃砲、複数のミサイル発射システム、ならびに無人偵察機と無人攻撃機、さらに海軍の装備も購入している。
軍事専門家によると、このHJ-12は1970年代前半に開発された旧ソ連製の装備に取って代わるという。Red Arrow-12は2014年に初めて公開されたローンチ・アンド・フォーゲット(launch and forget)という原則に基づいて動作するシステムの1つである。その名の通り、起動後は忘れてしまってもミサイルが自律的に目標に到達するシステムだ。
ミサイル自体の重さは17㎏で、レーザー距離計に加えて昼夜を問わず稼働する赤外線画像チャネルがあり、これらの照準装備が5㎏で総質量は22kgである。発射容器の全長は1200mmだ。
兵士が肩に担いで発射させることも可能ながら、日中の最大射撃距離は4000mで、夜間では2000mになる。1970年代の古い装備から最新鋭装備に一新したアルジェリア軍の防衛計画が気になるところだ。
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