愛液が3リットルも入る「女性器愛液用採取器」、大奥で使われた「べっ甲製ディルド」…超貴重性文化を伝える「性神の館」に潜入取材!

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性神の館

 45年続いた「性神の館」(栃木県宇都宮市)が6月29日にとうとう閉館してしまった。

 「性神の館」には、民俗風習を楽しく学べるものが数多く展示されていた。とりわけお客さんに人気があったのは、江戸時代から明治、大正時代に作られた大人のおもちゃやアダルトグッズだ。江戸時代に大奥で使われていたディルドはべっ甲でできている。長さは、20センチ以上あり、太さは3~4センチある。

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ぺいこのいんぽ

「女性器愛液用採取器」として使われていた「ぺいこのいんぽ」は、愛液が3リットルくらい入るような大きさをしている。同館館長が作ったレプリカだがこのようなものが存在していたことに驚かされる。レプリカとしては、「インドカジュラネヒンズー教寺院ミトゥナ像(ママ)」もある。これは、男女交合像で、世界文化遺産にも登録されている同寺院の壁画彫刻が元になっている。どちらも館長が資料を参考にしながら作ったものだ。

 自然界の不思議を感じることができるのは、「世界最大のクジラの性器(男女)」だろう。女性器の両側には、乳房がついており、割れ目は50センチくらいある。「中国明朝時代の春画」もあり、この時代のペニスは4センチ以上あって、意外にも太いことに気づかされる。目玉となっているのは、喜多川歌麿の春画だろう。これは原画で四十八手のいくつかが描かれている。オークションに出したら高値がつくはずだ。このスペースには、葛飾北斎など数多くの春画が展示されている。かなり学術的な展示になっている。

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 「閉館することを決めたのは2週間くらい前なんです。地主が土地を別の目的で使いたいということで、このまま営業を続けることができなくなってしまったんですね。建物は我々のものですが、月4万円で土地を借りていました。とりあえず、ここにあるものを移動させなければいけないので、庭に50万で倉庫を建てました。そこに一度収納します。機会があればまたどこかでやりたいと思っています。でも、入口近くにある『金精大明神』は、壊してから処分します。あまりにも大きいですから。田縣神社で使われていた巨大な男根は、引き取り手を探しているところです。1975年8月1日に開館したので、あと1カ月でちょうど45年でしたから残念でした。経営的には、まあぼちぼちでした。本当はまだまだやりたかったんです」(「性神の館」館長さん)

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