【緊急警告】もうすぐガチで巨大地震が起きる!! 「猛暑の後は危ない」地震学者も危惧する“ヤバイ関連性”がデータで判明!
■直前の高温にも注意
上で紹介したように、ひと夏を通して猛暑だった場合とは別に、大地震発生の直前に震源となる地域で気温が高くなるパターンもある。よく知られた例では『南海地震は予知できる』(中村不二夫、高知新聞)で、著者が昭和南海地震(1946年12月21日4:19、M8.0)の体験者たちから聞き取り調査をした結果が記されている。それによると、高知県では地震の数日前から、冬にもかかわらず異常に暑かったという証言が多かったという。
では、当時の記録はどうだったかと、気象庁サイトで室戸岬の気温を検索してみると、グラフのように地震の1週間前に平均気温(黒線)がピークに達していた。
だが、このような傾向は海溝型地震よりも内陸を震源とする地震でより顕著になるのではないかと筆者は考え、近年起きた大地震の直前の気温を調べてみた。まずは、熊本地震の前震と本震(2016年04月14・16日、M7.3)前後における同地の平均気温は以下の通りとなる。
これを見ると、前震の2日前から平均気温が上昇し、その2日後の本震までほぼ同じレベルを維持した後、急下降している。平均気温も最高気温(赤線)も、地震の前後に高くなっていたことがグラフで見るとよくわかる。
次に、大阪府北部地震(2018年6月18日、M6.1)頃の(震源に近い)枚方の平均気温を見てみると、地震の3日前から上昇し、前日にピークに達した後で下降を始めた日に地震が発生している。この場合も、地震前後にグラフの山ができていたが、そのピークは前日になっていた。
次に、過去に国家レベルで地震予知に取り組んでいた中国における地震の例を見てみる。1975年2月4日に遼寧省で起きた海城地震(Mw7.0)では1,300人もの死者が出たが、それでも規模の割に犠牲者が少なく済んだのは、地震予知に成功していたからではないかと世界中で話題となった。
この時には、宏観異常現象の観測の他、さまざまな科学的測定が行われていたが、各地の気温と気圧も測定されていた。『海城地震 ― 予知成功のレポート』(力武常次・監修、共立出版)に詳しいグラフが掲載されているが、それによると地震の1週間前から気温(点線)が上昇し始め、3日前にピークに達した。そして下降を始めて3日前のピーク時と同程度の気温となった日に、大地震が起きている。
このように、本記事で紹介している地震のうち主に内陸地震に共通しているのは、発生前後数日間にかけて、発生日付近をピークとした気温の山ができることだ。それを踏まえると、猛暑と大地震のような長期的なデータで地震を予測することも可能だが、地震の数日前に起きる気温変化の方がより明確に地震予測ができるかもしれない。
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