米政府のUFO秘密機関「マジェスティック12」の知られざる目的とは!? UFO墜落とエイリアン死体調査、ヤバすぎる前日譚
その真偽については今も物議を醸しているアメリカ政府の極秘委員会「マジェスティック12」だが、実は世の話題になる前には興味深い“プロローグ”があった――。その話のキーパーソンはUFO研究家で作家のウィリアム・ムーア氏である。
■「マジェスティック12」の“プロローグ”とは
1984年12月に謎の情報提供者からテレビプロデュサーのもとへと郵送されてきたカメラフィルムに収められていた文書によって、アメリカ政府の極秘委員会「マジェスティック12」の存在が世間に暴露され、当時の世の中で大いに話題になった。
1947年の「ロズウェル事件」に対処するためにその年、当時のトルーマン大統領が各分野の専門家12人を招集した極秘の委員会がマジェスティック12(MJ-12)である。委員会ではロズウェル事件から派生したさまざまな議題が議論され記録に残された。そしてこれらの文書や写真などが謎の告発者からメディア関係者に提供されたのだ。ちなみにこれらの文書は偽造されたものであり、マジェスティック12に関する一連のストーリーは巧妙に捏造されたものであるという見解が現在では支配的だ。
それでも30年以上たった今もなお話題に上がることの多いマジェスティック12だが、実は表に出る数年前に興味深い“プロローグ”があったという。このプロローグの鍵となる人物は当時「ロズウェル事件」について精力的な調査を行っていたUFO研究家で作家のウィリアム(ビル)・ムーア氏である。
ロズウェル事件についてのチャールズ・ベルリッツ氏との共著『The Roswell Incident』が1980年に出版され、ムーア氏はラジオや雑誌などのメディアに取り上げられることが多くなっていた。
同年9月、ラジオ番組の収録後にムーア氏は秘書から自分宛てに1本の電話がきていることを伝えられた。ムーア氏と個人的に話をしたいという人物がムーア氏の居場所まで調べて電話をかけてきたのである。
電話の主はネブラスカ州サーピィ郡にあるオファット空軍基地の元空軍大佐であった。大佐はムーア氏と会って話すことを望み、ムーア氏は大佐の電話番号を書き留め、できるだけ早く連絡することを約束した。
しかし積極的な大佐はムーア氏からの連絡を待たずに、再びムーア氏に電話をかけてきた。面談の日取りはすぐに決められ、ニューメキシコ州アルバカーキのレストランで一緒にディナーをすることになったのだ。そしてこの時、マジェスティック12にまつわる話をムーア氏は聞くことになった。
大佐は痩せた初老の男性であった。ムーア氏は頭の中でこの男性を“ファルコン”と名づけたという。
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