悪魔6体に憑依された少女アンネリーゼ、超壮絶死の実態とは!? 真っ黒い眼球、かぎ爪も生え… 映画『エミリー・ローズ』を上回る真実
遂にアンネリーゼは自分が悪魔にとりつかれていると確信し、神父エルンスト・アルトに助けを求めるに至った。アルト神父は「アンネリーゼはてんかん患者には見えなかった」と述懐しており、悪魔祓いの許可を司教に要請。約400年前 1614年の儀典書に従い、地元の司祭であるアーノルド・レンツ神父とともにに悪魔祓いを行う許可を与えた。
1975年9月24日、最初の悪魔祓いが行われ、レンツ神父は儀式の最中に音声の録音に成功した。この時、悪魔祓いに同席したアルト神父は信じられない言葉をアンネリーゼが口にするのを聞いた。彼女は「フライシュマン」という神父の名を口にしたのだ。フライシュマンは16世紀のカトリック司祭で、後に悪行のため教会から破門された人物であるが、アンネリーゼがその人物を知るはずがないとアルト神父は言う。アンネリーゼは計6体の悪魔に憑依されていると判断され、それぞれ、ルシファー、カイン、イスカリオテのユダ、アドルフ・ヒトラー、ネロと名付けられた。
儀式は1975年から76年の10か月間にかけて、週に1、2回の頻度で、計67回も行われた。時には1セッションだけで4時間もかかるほどだったが、その効果は乏しく、アンネリーゼは自分や人に噛みつくようになっていったそうだ。儀式の最中アンネリーゼは「現代の教会にはびこる背教的な司祭と道を踏み外した若者の償いのために死ぬ」としきりに語ったという。
儀式が進むなか、アンネリーゼは「食べることは許されない」と言って、食事を拒否するようになった。体は日々衰弱していき、祈りのために跪き続けたことで骨折したり、膝の腱が切れることもあったそうだ。しかし、彼女はその衰弱した体からは想像もできないような力を発揮することがあり、妹をボロ人形のように投げ飛ばしたこともあるという。
しかし1976年に彼女は突然の死を迎える。最後の儀式が終わった翌朝、部屋で死亡しているところを家族に発見されたのだ。アンネリーゼの最後の言葉は「どうかお赦しを」だったと伝えられている。享年23歳、この時の体重はわずか30kgだったという。
アンネリーゼが世界的に注目されるようになったのは、彼女の死後、両親と悪魔祓いを行った2人の神父が過失致死罪で起訴されたためだ。弁護側は、儀式中の音声記録や目撃者の証言、アンネリーゼの脳にてんかん発作を引き起こすような解剖学的特徴がまったくないこと、餓死者によく見られる胃潰瘍がまったくないこと、瞳孔が異常なほど拡大していたことなどを理由に無罪を主張。一方、検察側は抗てんかん薬により妄想精神病を誘発したと主張、適切な医療を受けさせなかったとして両親と神父を糾弾した。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊悪魔6体に憑依された少女アンネリーゼ、超壮絶死の実態とは!? 真っ黒い眼球、かぎ爪も生え… 映画『エミリー・ローズ』を上回る真実のページです。ドイツ、エクソシスト、神父、悪魔祓い、アンネリーゼ・ミシェル、エミリー・ローズなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで