【動物虐待】「ペットトリマーに愛犬を殺された」事件の真相を取材!! “しつけ”で首絞め… 被害者の意味深発言と店の現状、録音証拠も!?
B氏 はい。インターネットで拡散されていることは事実です。従業員たちが現場を見ていますし、内部告発した者がいるのも事実ですが、私は録音テープの内容までは把握しておりません。飼い主様は今日もうちにいらして、従業員たちとは和解しています。ただ、代表のO氏は出勤せず、連絡が取れない状態で和解できていません。
――営業は続いているのですか?
B氏 いま10匹ほどの保護犬を預かっており、営業もしています。
――シンクが1mで大型犬には狭すぎるという件についてご見解は?
B氏 私は事務員なので大きさが足りているのか等、獣医学的なことはお答えできませんが、シンクが1mほどというのは事実です。
A氏及び店側のB氏、両者の発言から今回の悲しい事件はやはり事実のようだ。亡くなったアダム君の冥福を祈るとともに、代表のO氏はしっかりと反省し、責任を果たさなければならないと感じる。しかし、本件の“拡散のされ方”に関しては、A氏自身も複雑な感情を抱いていたように、SNS特有の問題があったと指摘しておきたい。
今回の事件は、動物愛護関連のグループや個人が、複数のSNS上で同じ文章を使い回す形で猛烈なスピードで拡散した。これはステルスマーケティングのやり方だ。そして、それらの投稿に触発されて過激化したネットユーザーたちが、例えば「わんわんハウス若松店」の店名を「わんわんハウス殺処分場」に、(本件とは関係のない)虐待画像と店の写真を合成するなどして、さらに憎悪を煽った。しかも、某レビューサイトで同店のページを見ると、★1の低評価は炎上の数時間~2日以内に投稿されているというわかりやすい展開。さらに、O氏はネット上に個人情報まで曝されている。もちろんO氏は責任をとるべきだが、ここまで炎上させるのは異常だ。
主張に正当性があったとしても、自身の「正義」のためにどんなことをしてもいい訳ではない。「正義」の旗を掲げたお祭り騒ぎは、本来の目的や物事の本質から目を反らす。法治国家である日本において私刑は認められない。全てのトラブルは法の下で解決されなければならないのだ。
動物愛護法が2019年に改正され、動物虐待は「5年以下の懲役もしくは500万以下の罰金刑」と厳罰化された。器物破損は「3年以下の懲役もしくは300万以下の罰金刑」なので、器物破損より重罪となった。しかし、それでも警察は動物虐待事件関連の捜査では優先順位を後回しにするケースが多いという。せっかく厳罰化されても、法がうまく機能していない場合があるのだ。このままであれば、憎悪に駆られた私刑が蔓延する展開もあり得るというものだろう。
動物の扱い方のみならず、悪質なネットユーザーや法律の運用など、日本が抱える多様な問題が浮き彫りになった今回の事件。このような不幸な事件が再発しないことを願うばかりだ。
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