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「UFO情報を隠蔽するな」あのユングが米空軍にブチ切れ、CIA文書で発覚！空飛ぶ円盤に魅了された心理学の巨人の素顔

2021.02.20 12:00

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■ユング「UFOの問題は魅力的であると同時に不可解」

　今日、UFOは真面目に扱われるようになり、信ぴょう性の高い貴重な情報が共有されている。たとえば、1997年から2002年まで元国防長官補佐官だったクリストファー・メロンは最近「CNN」に出演してUFOに関する事実に言及している。

　政府や主流メディアはきわめて多くの機会に大衆を情報操作しているという事実を考えると、多くの人々が「主流メディアによるUFO開示」について懸念を抱いている。当局がUFOとエイリアンの存在を公表した時、その伝え方には何らかの印象操作が施されているのではないかというのだ。

　ユングに関するこの文書が書かれたその年に、彼は自著『Flying Saucers: A Modern Myth of Things Seen in the Skies』（英訳題名、邦題は『空飛ぶ円盤』筑摩書房）をリリースした。この本はUFO現象を“信じる、信じない”の話ではなく、その「精神的側面」を調査、考察している。最悪の場合は全面核戦争という可能性に脅かされていた冷戦下にあって、UFO現象は現実であろうと想像であろうと心理現象の問題であるとする視点で論考されている。そしてユングにいわせれば、この調査と研究において、米空軍のUFO情報の隠蔽は許せないことにあたるということだ。

「UFO情報を隠蔽するな」あのユングが米空軍にブチ切れ、CIA文書で発覚！空飛ぶ円盤に魅了された心理学の巨人の素顔の画像3 — 『Flying Saucers: A Modern Myth of Things Seen in the Skies』　「Amazon」より

　1957年、アメリカのオピニオン誌「The New Republic」の編集者であるギルバート・ハリソンは、UFOに関するこのユングの見解を掲載したいと考えた。ハリソンの質問に対してユングの答えを記録したテキストは次の通りだ。

「あなたがおっしゃる通り、UFOの問題は非常に魅力的なものですが、それは魅力的であると同時に不可解です。なぜなら、私が知っているすべての観察にもかかわらず、それらの本質については確信が持てないからです。他方で彼らの伝説的または神話的な側面を指し示す圧倒的な資料があります。実際のところ、心理的な側面は非常に印象的であるため、UFOが結局本物のように見えることを後悔しそうになるほどです。私は可能な限り文献を追跡し、何かが見えたかのように見え、レーダーで確認されてもいますが、何が見えているのか正確には誰も知りません。この現象の心理的側面を考慮して、私はそれについての著作を書きました。それはまもなく出版されます。また、英語にも翻訳中です。残念ながら、他のタスクに専念しているので、あなたの提案に応えることができません。かなり高齢なので、私は自分のエネルギーを節約しなければなりません」（カール・グスタフ・ユング）

　ユングのUFOへのアプローチは明らかに二項対立的であった。CIA文書の主張を考えると、彼はUFO現象が本物であると信じていたが、それらの本質と実態については判断を保留していたように思われる。