【ガチ】ナチス魔女図書館が存在! ヒムラーが収集した1万3000冊とヒトラーも出席したオカルト儀式

■ホウスカ城でナチスの悪魔教儀式が行われていた?

 ナチスがこのようなオカルトに魅了されていたエピソードは枚挙にいとまがない。

 レポートの一部にはヒトラー総統を含むすべてのナチスがカルトの儀式に出席したことが記されている。それらの多くは、プラハの北47kmにあるホウスカ城(Houska Castle)で行われたとという。13世紀に建てられたホウスカ城には、ゴシック様式の礼拝堂、後期ゴシック様式の絵画が飾られた緑の部屋、騎士の応接室がある。地元の民間伝承によると、ホウスカ城には底なしの割れ目があり、それが“地獄への玄関口”だということだ。

 第二次世界大戦中にドイツの秘密警察(ゲシュタポ)よって接収されたホウスカ城は、連合国の爆撃で危険にさらされていたハンブルクとベルリンの図書館からのユダヤ人とフリーメーソンに関係する文献の避難先としても機能していたという。したがってチェコ共和国国立図書館の蔵書は、戦後になってこのホウスカ城の内部から運び出されたものなのだろう。

「Ancient Origins」の記事より

 当時、頻繁にナチス親衛隊のメンバーがホウスカ城を訪れていたことから付近の住民の間では、ナチスが礼拝堂の下に閉じ込められた悪魔の力を利用しようとあらゆる種類の超常的な実験を行っているという噂も飛び交っていたという。城はまた、ナチスの医師が近くの村の住民に対して恐ろしい人体実験を行った実験室だったともいわれている。

 はたしてこのホウスカ城でナチスによる魔術的な儀式や祈祷が行われていたのだろうか。

 オカルト主義とナチズムの関係を解説した著作を持つピーター・シュタウデンマイヤー氏は、米メディア「VICE」のインタビューで「ナチスがこのようなものを集めた理由は、ナチスがそれを信じていたからではありません。それはナチスの支部が、これらのグループがナチズムに潜在的な危険をもたらすと考えたからです」と説明している。つまりヒムラーらは必ずしも魔女と魔術の研究をするために文献を集めたのではなく、将来的にナチスにとって脅威となり得る思想や伝承を摘み取ることを第一の目的にしていたというのだ。

 またチェコ共和国国立図書館のマルセラ・ストロウハロヴァー氏によれば、同図書館のコレクションには魔術やオカルトに関連するものは何も含まれていないことを力説し、「このコレクションは、ヒムラーのオカルト文献収集とは何の関係もありません」と説明している。

ヒトラーとヒムラー(右) 「Daily Mail」の記事より

 こうしたことを踏まえると、ナチスのオカルトへの関心は自分たちがそうしたオカルトの魔術や呪術を利用するというよりも、フリーメーソンを含む将来の“反乱分子”の芽を摘み取っておこうという意図や、ゲルマン民族至上主義と優生思想の理論的バックボーンを築きあげるためにこれらの文献が活用されたことになる。

 とすればやはりナチスの特異性だけが顕著になる話になってしまったが、コレクションの詳細が明らかになるにつれて、何か新たな発見がもたらされる可能性がないわけではないだろう。

参考:「Ancient Origins」、「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

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