【ガチ】ナチス魔女図書館が存在! ヒムラーが収集した1万3000冊とヒトラーも出席したオカルト儀式

 “ホロコースト”実行者の1人、ナチス親衛隊のハインリヒ・ヒムラーが集めたオカルト本の数々がチェコの図書館に眠っていた――。ヒムラーはどんな目的でこれらの希少本の数々を収集していたのか。

■ヒムラーが収集した大量のオカルト本が発見される

 人類史上最悪の大量虐殺、ホロコーストの実行者の1人とされるナチスのハインリヒ・ヒムラーは、オカルトに多大な興味を寄せていたことでも知られている。2016年にはナチス時代にヒムラーが収集していた魔術とオカルトに関連する1万3000冊にも及ぶコレクションがチェコ・プラハの「チェコ共和国国立図書館」の倉庫で発見されて話題を呼んだ。これらのコレクションは収蔵された1950年代以降はほとんど忘れ去られていたのである。

 報道によると、ナチス親衛隊の隊長であったハインリヒ・ヒムラーが魔女狩りの研究の一環として収集したこれらのコレクションの中には、ノルウェーのフリーメーソン騎士団から没収した6000冊の本もあるという。

「Ancient Origins」の記事より

 この話題を取り上げた「Daily Mail」の記事によれば、チェコ共和国国立図書館でのこれらの珍しいオカルト本の発見は、1935年にヒムラーが親衛隊内で「H-Sonderkommando」と呼ばれる特別なチームを創設したことに関連しているという。「H-Sonderkommando」の“H”はドイツ語で「魔女」を意味する「Hexe」で、どうやらこのチームは魔法と“魔女狩り裁判”に関連する文献を収集するためのプロジェクトチームであったということだ。

 ヒムラーがオカルトに興味を持っていたことは広く知られるが、なぜナチスがプロジェクトチームを作ってまで魔法や魔女狩り裁判の文献を集めなければならなかったのか。

 ハインリヒ・ヒムラーは仲間たちと共に1935年に「アーネンエルベ協会(Ahnenerbe Institute)」を設立し、優秀なゲルマン人種の考古学的および歴史的ルーツの研究を始めた。この研究は、ナチスの優生政策を正当化し、ユダヤ人を貶めることに使われたという。ヒムラーらは文献を集める一方で、彼らゲルマン民族が、かつて世界を支配していた北欧の人々(バイキング)の末裔であることを証明するために研究と遠征も行っている。

 一部の学者によれば、ヒムラーが英国の歴史民俗学者マーガレット・マレーによって提唱された「魔女カルト仮説」の信奉者であり、古いオカルトマスターとキリスト教のケルト=ゲルマン自然宗教のパワーがナチスの世界支配に役立つと信じていたという。魔女による強力な魔術の力によってナチスが世界の支配者に君臨するというのである。

 ヒムラーの伝記作家によると、彼は自分の先祖の一人が魔女として裁判にかけられて焼かれたとさえ主張していたという。そのような因縁めいた話をするほどまでにナチスとヒムラーが魔女の魔力を追求していたということになる。

チェコ共和国国立図書館 「Daily Mail」の記事より

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