生きてる生物間で記憶の移植実験ついに成功!恐怖体験は14世代受け継がれる…「先祖の祟り」はガチと判明!

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画像は「Unsplash」より

 これは極めて重要な知見であり、恐怖、不安、トラウマ、おそらくアルコールなどの物質に対する感受性など、多くの“記憶”が前の世代から受け継がれる可能性があることを示唆している。自分のものではない“記憶”が先祖によって植え込まれているとすれば、場合によっては物事の“自己責任論”が成り立たなくなる可能性もある。

 自分には責任のない“先祖の祟り”に翻弄されることがあり得るという話にもなりそうだが、この話題をとりあげている「Collective Evolution」の記事では、こうして記憶を操作できるということは、後天的にそうした記憶を修正したり消したりすることも可能であると指摘している。意図的に記憶を植え込むことができるならば、自分の意思でその記憶を改変することもできるというのだ。

 アメリカの「ハートマス研究所」によれば、適切なトレーニングによって、DNAレベルでコード化された“記憶”を解きほぐし、意図的に変更することは可能であるとのこと。同研究所によれば、心臓の一貫性(精神的、感情的、身体的バランスと調和の有益な状態)をトレーニングによって意図的に調和させることができる者は、DNAのコンフォメーション(立体構造)を変更するより大きな能力を持っているということだ。

■“非物質科学”に注目が集まる

 再び「Collective Evolution」の記事では、記憶は遺伝子情報に蓄えられるという物理的なものである一方、おそらく非物理的側面を持っていることを指摘している。つまり、記憶はハードディスクに保存された情報ではなく、非物質的、非物理的な世界にも属しているのではないかということだ。そこは、人間の意識や意思の力が及ぶ世界なのであり、DNA情報などの物理システムを変えることさえできるというのだ。

 もちろんこうした介入には人間の意識と知覚の変化が必要であり、相応のトレーニングが求められることになる。マウスが特定の物質のニオイを恐れるように訓練されている場合、彼らの子孫もそのニオイを恐れるのだが、彼らは決して運命づけられているわけではない。意識を広げ、考え、恐れる理由がないことに気付くことができるマウスが、DNAを変化させることができるという。

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