「地球がすべての酸素を失う日」をNASAが算出!! 灼熱地獄と化して世界滅亡、人類に残された選択とは!?

 日本の飲食店では水は基本タダなのだが、視野を世界に広げたとしても、誰にとってもユニバーサルにタダなのが空気中の酸素だろう。しかし、そんな“特権”は永遠に続くわけではないという。地球上の酸素はいつかなくなるのである。

■10億年後の地球が直面する“脱酸素化”

 何はなくとも我々の人体に必要なのが空気と水だが、それすら贅沢である未来はそう遠くないのかもしれない。我々の地球は僅かずつであるが“脱酸素化”しているというのだ。

 NASAに在籍する東邦大学とジョージア工科大学の教授を擁する研究チームが、2021年3月に学術ジャーナル「Nature Geoscience」で発表した「地球の酸素化された大気の将来の寿命」というタイトルの研究は、10億年後に太陽が今よりも熱くなり、地球上の植物が死滅するという不気味な未来を予測している。それによって、動物や人間にとって必須である酸素の主要な供給源が消滅することになるのだ。

「地球がすべての酸素を失う日」をNASAが算出!! 灼熱地獄と化して世界滅亡、人類に残された選択とは!?の画像1
「Daily Star」の記事より

 東邦大学の尾崎和海氏とジョージア工科大学クリス・ラインハルト氏は、地球の将来の大気条件を科学的に理解するために、地球の気候、地質、生物学的システムをモデル化し、本来は太陽系外惑星の居住性を評価および調査するためのNASAのプログラムである「NexSS」の一部としてこの研究を実施した。

 地球の大気は、78%の窒素、21%の酸素、0.9%のアルゴン、0.1%のその他のガスで構成されている。しかし地球の歴史において大気中に常に大量の酸素を持っていたわけではない。

 地球の最初の20億年の間、地球の大気には酸素がなかった。青緑色藻として知られるシアノバクテリアが光合成の副産物として酸素を放出したとき、低レベルの酸素が最初に現れたのである。つまり地球の成り立ちにおいて、必ずしも空気が“タダ”であったわけではないのだ。

 そして研究チームは、太陽が齢を重ねて“老化”するとより多くの熱を放出し、地球の地表を徐々に“灼熱地獄”へと変えていくプロセスを計算した。その計算によれば、我々の太陽は10億年以内に地球上のすべての動植物の生命を死滅させるということだ。

 灼熱地獄と化した球は、まず空気中の二酸化炭素が分解され、植物は光合成によって酸素を生成することができなくなり、その結果地球の大気から酸素がなくなるという。酸素がなくなれば当然、我々人間を含めた生物は命を奪われることになる。我々に残された時間はあと10億年“しか”ないのだ。この間に人類は何らかの抜本的な対策を講じなくてはならないのである。

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「Daily Star」の記事より

■地球もまた火星と同じく“死の惑星”に

 地球の大気から酸素がなくなっていく“脱酸素(deoxygenation)化”は10億年先のことではあるが、ひとたび酸素の枯渇が始まると約1万年で急速に脱酸素化が進むという。酸素からなるオゾン層は完全に消滅し、強烈な紫外線と熱が水生生物と陸生生物を絶滅させるのだ。

 この急激な脱酸素化のスピードに地球上の動植物は適応することができず、動植物が徐々に絶滅し地球は文字通り“死の惑星”になる。誕生したばかりの頃の地球に逆戻りしてしまうのである。

 それでも、地球上では酸素を必要としない嫌気性の細菌と原始的なバクテリアは影に隠れたまま生き残ると研究チームは指摘している。

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