【的中】和歌山震度5弱地震「2021年は大地震ラッシュ、太陽活動が原因」予言的中の男・平清水九十九が断言

 地球内部にカンラン石が大量にあることはマントル捕獲岩が示している。マントルから上昇してきたマグマがマントルの一部を連れて固まった岩石だ。(マントル捕獲岩については「北海道大学総合博物館」を参照)カンラン石はシリコンと酸素が結びついた結晶構造をしている。

画像は「JAMSTEC」より

 電気的地球科学ではマントルは高温高圧ではないと予想しているが、カンラン石があることは地球の成因から見れば合理的な予想であると考えている。また、地球内部にはメタンが豊富に存在することもわかっている。余談だがメタンは地球内部で石油に変性して無尽蔵に湧いてくる。カンラン石とメタンが反応すると二酸化炭素と水が生まれる。カンラン石はシリコンに酸素が4つ結合した結晶だ。次のような反応が起きていると予想している。

2SiO4 + CH4 -> 2SiO2 + CO2 + 2H2O + 2e-

 このときに放出される電子が地球全体の環境を生み出している。その一つが地震なのだ。前回の記事では、地球の自転速度が少しずつ速くなっていることを紹介した。下の図は太陽活動と自転速度のグラフを比較したものだ。サイクル23から24に変わる境(C)では、自転速度との相関はあまり見られないが、AとBでは明らかに太陽活動と自転速度に相関がみられる。太陽活動が低下すると自転速度が速くなるのだ。これは太陽磁場が低下すると銀河由来の高エネルギー宇宙線が増えることと関係があるのだと考えられる。高エネルギー宇宙線はエネルギーの高いニュートリノを大量に生み出す。マントル上部、数百キロメートル以上も深い場所に到達できるのはニュートリノしかない。ニュートリノは常温核融合の主原因であるとされているように、物質の反応に大きく関わっている。

IERSと国立天文台の図から筆者がまとめた。

 また、マグニチュード7以上の地震の頻度を太陽活動と比較してみると、黒点が減少する期間にM7以上の大地震が明らかに増えていることがわかる。

オレンジのプロットは筆者、右軸はM7以上の回数

 太陽活動が低下すると自転速度が速くなり、大地震が頻発するのだ。その原因はマントル内部でのカンラン石とメタンの反応にある。太陽活動が低下すると太陽磁場が弱くなるので、銀河から飛来する高エネルギー宇宙線が増加する。すると高エネルギー宇宙線が大気との衝突で生み出す宇宙線シャワーも増える。宇宙線シャワーには数千億個ものミュー粒子、電子、ニュートリノが含まれる。その中で高エネルギーニュートリノが増え地球内部に侵入するとカンラン石とメタンの反応が促進され、電子が放出され、自転速度が速くなるという仕組みだ。

 M7以上の地震は、太陽活動が最低になってから次の太陽サイクルに入る年で最大になるようだ。そして、新たな太陽サイクル25の最初の年が今年2021年である。つまり今年は大地震が頻発する可能性が高いと予想できる。

文=平清水九十九

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