「若者の血液で若返れる」は本当だった!! シリコンバレーも巨額投資、最恐アンチエイジング法の確立で“若者搾取”ますます進展へ!

 若返りの効果を求め、若者の“血液”に熱い眼差しを注がれている。今年初め、米スタンフォード大学のベンチャー企業がスペイン企業に1億4600万ドル(およそ160億円)で買収されるなど、この分野への投資金額は高まるばかりだという。米「Newsweek」(4月7日付)が報じた。

Can Blood from Young People Slow Aging? Silicon Valley Has Bet Billions It Will (Newsweek)

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画像は「Getty Images」より引用

 若者の血液が若返りの妙薬である可能性についてはかねてより指摘されており、例えば、2014年のマウスを使った研究によれば、若齢マウスの血液が高齢マウスの脳に奇跡的なほどの回復効果を与えたという。また、若齢と高齢の2匹のマウスをつなぎ合わせて血液を一緒に循環させたところ、老齢マウスは若返りの兆候を示したという。米「Alkahest」社は若者の血液中に存在するとみられる「若返り物質」に注目、同社は複数企業などから1億5,000万ドル(約160億円)の調達に成功している。

 このような、老化の分子的・細胞的メカニズムを研究し、高齢者に一般的な慢性疾患などの解決を目指す「老化科学(geroscience)」への注目は年々高まっており、研究開発の世界で世界の最先端をリードしてきた米シリコンバレーでも多額の研究投資が行われている。

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画像は「Getty Images」より引用

 老化科学の研究成果のいくつかは現在米FDAでの臨床治験が行われており、数年以内に実用化するとみられている。その一つが糖尿病の治療薬の一つメトホルミンだ。この薬剤はインスリンに対する人体の感受性に作用し、代謝のペースとエネルギー消費に影響を与える可能性がある。これはカロリー摂取制限が健康や寿命の延長につながるという研究成果を基にしたもので、空腹状態で起こる体内の反応を薬剤で再現しようという試みである。この他にもアンチエイジング薬の研究は進んでおり、すでに抗生物質として使用されているラパマイシンについては犬での大規模研究が予定されている。

 また、長生きする生物を使った老化防止研究でも新たなアプローチが模索されている。ハダカデバネズミは別種の野生ネズミに比べて約10倍、およそ30年も生きることが知られているのだが、その長寿の秘訣は、強力な抗酸化特性や癌細胞などの除去能力の強さにあるとみられている。その作用に関わっているのはヒアルロン酸であるといい、現在人間への応用が研究されている。

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画像は「Newsweek」より引用

 ご存じの通り、人間の寿命はこの1〜2世紀で急激に伸びており、一部の専門家は「老化は進化によって手に入れたものであるが、人類は自分の体をうまくごまかして長生きしている」と述べ、果てのない長寿への挑戦に疑問を投げかけている。また高齢者の若返りや長寿が実現するとして、もしもそれが若者の犠牲、搾取の上であったとしたら、それは果たして倫理的・道徳的に許されることなのか、議論は進んでいないのが現実だ。

 今世紀、人類の寿命はますます長くなるのか? 世界中が期待しているのは間違いないが、その先に幸福な未来が待っているかはまた別の問題なのだろう。


参考:「Newsweek」、ほか

編集部

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