ティモンディ高岸は本物の宇宙人だった!? 東京ホテイソンは今後売れる…『お笑い世代論』対談で判明した新事実とは!?

 お笑い評論家のラリー遠田の新刊『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)が発売された。この本では、第一世代から第七世代まで芸人を7つの世代に分けて、その歴史を振り返っている。

 本の発売を記念して、著者であるラリー遠田とサイキック芸人のキックの特別対談が行われた。第1回の今回は、ザ・ドリフターズや萩本欽一などの「第一世代」の芸人について語り合った。

ラリー:まずは、今回の私の本について、キックさんの率直な感想をうかがいたいです。

キック:萩本(欽一)さんがテレビ芸を作ったというところから始まって、現在までの芸人さんの流れが完全に入っていますよね。これを読めば今までのお笑いの流れというものがわかるし、読んでいて「人気者になるってどういうことなんだろう?」とか「芸があれば人気になるというものでもないんだな」とか、芸人として売れるためのヒントみたいなものが隠されていて、そこがすごく面白いなと思いました。

 例えば、ザ・ドリフターズのいかりや長介さんなんかも、もともとちょっと落ちこぼれのようなところから入っていたとか、萩本さんもテレビデビューのときに19回連続でNGを出してしまって「俺なんかもうダメだ」って絶望したとか、そういうことも書かれているんですよね。

ラリー:昔は「芸人」というのは舞台で芸をやる人のことを指していたと思うんです。でも、本格的にテレビの時代になって、ドリフや萩本さんの頃から、テレビに合った芸(テレビ芸)みたいなものが出てきて、それを新たに作る人の方が人気者になる。そこで評価の軸が変わったんですよね。

キック:やっぱり新鮮なものが出てくるのがテレビ芸なのかな、という感じがあって。萩本さんがやっていたコント55号のネタも、設定だけ決めて細かいところは決めないでやっていたらしいですね。素人をイジったときのリアクションもそうだし、生の面白さが見たいっていうのがあるんでしょうね。

ラリー:ドリフが初めてネタ番組に出たときに、いかりやさんはほかの芸人のネタがめちゃくちゃ面白いと思って焦るんです。自分たちは芸がないから勝てない、どうしたらいいんだろう、と。

※お笑いの年表:画像をクリックすると拡大します

 でも、何回も出ているうちに、ほかの芸人は毎回同じネタをやっていることに気付くんです。芸ってそういうものですよね。同じネタを何回もやって磨き上げていく。

 ただ、それはテレビ視聴者の生理には合わない。見ている側は「あれ? また同じネタやってる」と思ってしまう。そこでいかりやさんは「ドリフはテレビでは毎回新ネタをやろう」と決めた。それはものすごく大変なことなんだけど、視聴者には新鮮で面白いと感じられたんです。

キック:あと、個人的にはやっぱり欽ちゃんの大ファンというのもあるから、よくぞここを書いてくれたというところもありました。コント55号は「常識で非常識を訂正するのではなく、非常識で常識を追い詰めるところが新しかった」っていう。要するに、ボケが非常識なことを言ってツッコミが常識ではこうだろうと言うんじゃなくて、萩本さんの方が(坂上)二郎さんを理不尽にガンガン追い込んでいくんですよね。

 世に出てきた頃のコント55号って、本当にテレビ向きというか、テレビの何たるかを作ったみたいなところがあったんでしょうね。絶対にここからはみ出るなというところからはみ出て暴れたら、カメラがそれをフォローできなくなって、それが面白かったって言いますもんね。

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