「飲酒で老人になった35歳の女性」が悲惨すぎる! コロナ禍で急増も… アルコール依存の地獄と絶望
コロナ禍の現在、飲酒に歯止めがかからない日本人が増えているという。5月10日のNHKニュースによると、外出自粛と飲食店の時短営業によって外で酒を飲む機会が減った人が多い反面、いわゆる「家飲み」で知らずのうちに限度を超えた飲酒を繰り返し、依存症に陥るのではないかと不安を抱くケースが絶えないようだ。アルコール依存症を予防する活動に取り組む団体にも相談の電話が相次いでいる。もしもそんなトカナ読者がいるとしたら、2014年1月に公開したこちらの記事をもう一度読んでみてほしい。これを決して極端な事例などと他人事のように捉えてはいけない。コロナ禍が明けたら、あなたは再起不能なほどに破壊されていた――そんな事態だけは避けなければならない。
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日本には約230万人のアルコール依存症患者がいるといわれているが、これを、飲酒者の全体人数と照らし合わせて計算すると、飲酒者の約26人に1人が中毒者ということになるそうだ。
ちなみに、『こころの科学』(日本評論者)によると、アルコール存症の治療を受けた患者の21%が退院後5年以内に死亡し、死亡平均年齢は51歳。さらに、死因の40%は突然死で、その多くは自宅で飲酒中に突然死するとある。そう、アルコール依存症は“慢性自殺”と呼ばれることもあるほどに、死と隣合わせの症状なのである。
さて、1月13日に、英タブロイド「Daily Mail」が報じた記事によると、15歳を含む4人の子どもの母である35歳の女性、ビバリー・ピッコラーさんが、長年の深酒が原因で、若くして死に直面し、現在老人ホームで介護を受けているという。もちろん、彼女以外は全員高齢者だ。
彼女がアルコールに依存し始めたのは20代前半とみられており、それから10年以上、午前中には、パブを訪問し、日に40缶以上のビールやボトルを飲む生活を続けたという。
当然、ピッコラーさんは肝障害を引き起こし、肌は黄色くなり、やせ細り、歯は腐ってしまった。彼女がアルコール中毒になる前の写真を見ると、肌が白く、ふっくらとした体型だったが今は見る影もない。老人ホームで介護を受けているというが、彼女の見た目はまるで老人のようである。
彼女の恋人であるハワード氏は、彼女が死ぬ前に自宅に戻ることができるよう、懇願しているというが、彼女のケアは、2時間毎に体を裏返し、床ずれを防ぐという、時間も体力もかかるもの。仮に介護者を自宅に呼んだとしたら、高額な医療費を負担しなければならなくなってしまうため、ハワード氏の「ぼくの腕の中で看取りたい」という願いが叶うかどうかはわからない。
ちなみに、日本全国の専門治療病院が行った調査によると、1997~2007年までの10年間に、アルコール依存症の患者数は約23%増えたという結果も出ている。また、女性の患者数の増加は顕著で、318人→486人と約53%も増加したとある。
女性の社会進出によって、仕事のストレス、子育てのストレスなどあらゆる面で負担が増えているからだろうか。辛い現実から目を背けるために飲んでしまったアルコールによって、命を落とし、周りを悲しませるという“さらなる辛い現実”が待ち受けていることを忘れてはならない。
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2024.10.02 20:00心霊「飲酒で老人になった35歳の女性」が悲惨すぎる! コロナ禍で急増も… アルコール依存の地獄と絶望のページです。依存症、老人、35歳、アルコール中毒、コロナ禍などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで