【京大熊野寮・中核派】ニュースでは絶対に流せない「事件の裏側」をかつてテロ組織にいた人物が解説!「快感と予算問題が…」

画像は、京大熊野寮に機動隊ら捜索“中核派系の男”出入り/ANNnewsCHより


 21日、京都府警は免状不実記載の疑いで逮捕した中核派系全学連の活動家の関係先として、京都大の学生寮「熊野寮」(京都市左京区)を同容疑で家宅捜索した。府警は寮の一部が、中核派の拠点に使用されているとみている。

 京都大学に機動隊が突入すると、数十人の学生らが拡声器で「不当な捜査だ」「権力による横暴な捜索で人権侵害」などと抗議。現場は一時騒然となった。中核派といえば、「革命的共産主義者同盟全国委員会」の通称で、スローガンとして「反帝国主義・反スターリン主義の旗のもと万国の労働者団結せよ」を掲げており、資本主義だけではなくソ連や中国など社会主義も否定し、警察庁は「極左暴力集団」に指定。かつては空港施設などを狙った火炎瓶や火炎放射器を用いた放火ゲリラ事件、警察署襲撃事件、警察官居宅への放火ゲリラ事件、国電同時多発ゲリラ事件など、凶悪なテロ事件を多数引き起こしてきた中核派だが、現在も活動は続いているのだろうか。

 かつて、戦旗派(共産主義者同盟・ブント)のメンバーだった事情通に話を聞いた。

「中核派はだいぶ前に関東派と関西派に分かれて勢力はだいぶ弱まっています。というより、もう非合法活動はまったくやっておらず、合法活動しかしておりません。主な活動内容といえば、メンバーを増やすことくらいでしょうか。目立ったところでいうと、区議会レベルの話ではありますが、一部政治家が進出していますが、そのくらいです。暴力革命というテーゼを引き下げているわけでもありません」

 暴力革命を遂行する目的もなく、何のためにわざわざ公安からマークされている中核派のメンバーになるのか?

ただの承認欲求でしょう。公安がマークするちょっと危険な組織にいるというのをステイタスや快感に感じる人が一定数いるのです。もう危険な活動なんて一切してないのに。本気で政府に不満があって入る人なんて今はもういませんよ(笑)。私なんかは、かつてアメリカ大使館や皇居に火炎瓶を打ち込みましたが、もうそんな連中はいません」

 でも大きなニュースとして取り扱われています。

「重要なのはそこです。公安警察は、中核派が危ない連中だということにしておかないと予算がつかないのです。私が戦旗派として火炎瓶を投げ込んでいた頃に事件を担当していた公安は、戦旗派が消滅すると同時に、交番勤務に変わってしまった。ほかにも、交通のキップ担当になった人間もいた。はっきりいって、公安の仕事に比べるとつまらないんですよ。組織の内情を調べたり、尾行したりするほうがなんだか楽しい。だから、中核派も公安も、どちらもスリルを求めてこの茶番を長引かせているのだと私は感じますね」

 世間を騒がせた京都大学での事件だったが、その裏では“騒ぎが起きないと困る”警視庁の思惑があるということだった。こうした騒動はお互いにってある“意味都合がよい”側面があるのだろう。

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