中指立てても、チンポは立たず! 55歳ヘヴィメタル界No.1の酒乱・屍忌蛇インタビュー
中指立てても、チンポは立たず! 55歳ヘヴィメタル界No.1の酒乱・屍忌蛇が「酒のやらかし・コロナ・セックス」を語る!
屍忌蛇 (首を横に振りながら)だって、恋って疲れるじゃないですか。僕を狂わす女性が現れたら別ですけど、今のところその気配はまったくない。若い頃みたく、見た目だけで人を好きになったりはしないんですよ。付き合うんだったら、ウマの合う子がいいな。
――どんな子とウマが合うのでしょう?
屍忌蛇 たとえば、たのきんトリオのトシちゃんとマッチ以外の、もう一人がわかる子がいい。
――ヨッちゃん(野村義男)ですか。
屍忌蛇 そう。野村さんの素晴らしさを理解できるような子がいい。もうちょいわかりやすく言うと、ペチャクチャ騒がしい子よりも、地味で口数が少なくてもいいから、僕の話に相槌を打ってくれるような子が好き。とはいえ、そんな子はなかなか現れないから、最近は女性よりもナイフに夢中だね。
――ナイフ?
屍忌蛇 ノルウェイのヘレっていう手作りナイフの老舗メーカーがあって、そこのナイフを集めてるんですよ。本来はキャンプとかで使うためのナイフなんだけど、僕はインドアで使う。スーパーで買ってきた魚を捌いたりね。切れ味抜群で楽しいの。
ナイフは、眺めているだけでも楽しいんですよ。同じ種類でもグリップの木目が微妙に違う。気に入った木目のものを買ってきて、くるみ油を塗って、いい感じに育てるんです。革のケースもあるんですけど、それはミンク油を塗って育てる。その成長ぶりを眺めながら、酒を飲むのも最高で。
――ナイフはそれだけ丁寧に扱うのに、ギターの扱いは雑ですよね。
屍忌蛇 ギターはガラスケースにしまっておく物じゃなく、弾いてナンボの物だから。と言いつつ、僕の愛機のフライングVは、演奏以外の場面でも何度も壊してるんですけどね(笑)。一度目は、当時付き合っていた女が、ギターを持ってベランダに出て、「それ以上お酒を飲むんだったら、あんたが一番大切にしているこれを落とすわよ」と脅してきたから、「やれるもんならやってみろ」と答えたら、本当に手を離しやがった。2階から路上に落とされたから、右ウイングが真っ二つに折れちゃった。
二度目は、自分で投げて壊しました。ライブが終わって帰る途中、ローディーが、酔った僕を置き去りにしてスタスタ先に行っちゃうもんだから、腹いせにギターをブン投げたら、ヘッドが折れちゃった。でもね、ギターも人間の骨と一緒で、折れると、そこが強くなるんですよ。
――そんなの初耳です。
屍忌蛇 ちなみにナイフから発展して、最近はレザークラフトにもハマってます。牛革を使って財布とかウォレットチェーンとかストラップを作るの。ほら、見てよ。これも僕が作ったんですよ。
――器用ですね。
屍忌蛇 いやいや、まだまだ掛け算で言えば2の段のレベルです。でもこれをライブ会場で試しに何個か売ってみたら、あっという間に完売したから、うれしかったな。そのほかオリジナルのTシャツを作って売ったりもしてるから、コロナでもなんとか生活はできています。
――油絵を始めたというウワサも聞きましたが。
屍忌蛇 油絵もやりかけたけど、パレットを床に置いておくと、すぐに安兵衛がその上で寝ちゃうので、やめました(笑)。どうやら絵の具の匂いが好きらしく、背中をパレットに擦り付けて、気持ちよさそうにしてるんです。毛が七色に染まってそれはそれで芸術的なんですけど、油絵具なので落とすのが大変。ラックススーパーリッチで洗っても、1週間ぐらいハリネズミみたいなゴワゴワの毛質が続くから、安兵衛が可哀想かな、と。
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2024.10.02 20:00心霊中指立てても、チンポは立たず! 55歳ヘヴィメタル界No.1の酒乱・屍忌蛇が「酒のやらかし・コロナ・セックス」を語る!のページです。屍忌蛇、VOLCANO、バンドマンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで