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中指立てても、チンポは立たず！ 55歳ヘヴィメタル界No.1の酒乱・屍忌蛇が「酒のやらかし・コロナ・セックス」を語る！

2021.06.30 18:00 文＝岡林敬太

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　この日のインタビューは歌舞伎町のロックバーで行ったのだが、取材中の屍忌蛇はウイスキーのロックをチビチビやる程度。決して荒ぶることなく、時には寂しげな表情を浮かべながら、自らの近況と失敗談を静かな口調で語ってくれた。「屍忌蛇も年齢を重ね、落ち着いたのだろう」と記者は感じた。だが、それは甘い認識だったということを、20分後に思い知らされることになる。

　ナイフとギターと安兵衛の写真を撮らせてもらうために、取材帰りに屍忌蛇宅へ寄ったのだが、そこで突如として“VOLCANO（噴火）”が起きたのだ。自宅へ入るなり、「今からやぞ！」と叫び、ウイスキーをボトルでラッパ飲みし始める屍忌蛇。顔がマグマのように赤く染まり、言動もおかしくなってきた。「おい、なんでマスクなんてしてるんだ？」「マスクを外して、こっちへ来い！」「コロナの何が怖いんじゃ？」と記者に絡みながら、ナイフの切れ味を自慢し始めたのである。「ほら、よく切れるやろ？」と言って、紙を切り刻もうとするのだが、酔っているため手元がおぼつかず、剥き出しのナイフをゴトッと床に落としてしまう始末。身の危険を感じた記者は、逃げるように屍忌蛇宅を後にした――。

　翌朝、屍忌蛇のFacebookを覗いてみると、「舐めとるんか！」「ぶち●すぞ！」といった罵詈雑言が書き連ねられていた（現在は消去済み）。逃走した記者に対する怒りの文言かもしれない。しかし、その半日後に再びFacebookを覗くと、「昨日は取材後にウイスキー5本空けてメチャクチャになってしまいました。すいませんでした」と書かれていた。夜になり、酔いが覚め、いつものようにやらかしを反省しているようだった。

　屍忌蛇の酒乱ぶりを生で見ることはオススメしない。だが、彼のライブは一見の価値ありだ。「こんなデタラメな人間が、ここまで繊細で素早い演奏をできるのか！」という感動を味わえると思うので、気になる方はぜひ見に行ってみよう。

※これまでのトカナの屍忌蛇インタビュー一覧はこちら

■屍忌蛇ライブ情報

【BASS MANIA vol.2】
2021年7月2日（金）
16:30開場　17:00開演
高田馬場「CLUB PHASE」
東京都豊島区高田3-8-5
TEL:03-5911-2777

　ベーシストが変わると同じ曲がどう違って聞こえるのか？　各ベーシストのアプローチの違いやプレイスタイル、好みの音楽や音作りの違いなどに迫る、ベースマニア垂涎のライブイベント。屍忌蛇はギタリストとして参加。

参加ベーシスト
TOSHI（ex.Gargoyle）
Luna（Eins:Vier/R2Y＋J）
叫（UCHUSENTAI:NOIZ）

参加ミュージシャン
Vo.NOV（VOLCANO/ZIGOKU-4）
Vo.&Gt.ANCHANG（SEX MACHINEGUNS）
Gt.屍忌蛇（VOLCANO）
Dr.桐田勝治

前売り券￥4,500 （ドリンク別）　https://tiget.net/events/134274
当日券￥5,000（ドリンク別）　※入場制限100名に達した場合は当日券の発券はなし
配信チケット ¥4,000　https://twitcasting.tv/clubphase/shopcart/79376

■屍忌蛇（しいじゃ）プロフィール

1966年生まれ。高知県安芸郡出身。Gargoyleでメジャーデビュー。脱退後、1997年にアニメタルに参加。アニメタル活動休止中の1999年にVOLCANOを結成した。バンド活動と並行して、テレビアニメ「けいおん！」などにもギターで参加。屍忌蛇という芸名は、本名の「靖」をひっくり返した「しすや」を英語風の読みにしてから、不吉な当て字をしたものだとか。

■取材協力店

【Pepe Trick】