「UFO捕捉用双眼鏡」トップ10を東大教授が選出! どんなUFOも逃さないハイパー探知網完成!

バルスカ 30×80 X-Trail

 さて第1位は? 偽りなく30倍の双眼鏡、〈バルスカ 30×80 X-Trail〉です!

 80mm1.950kgというギリギリポータブルなサイズで30倍に挑んだ無謀さが、UFО探しにぴったり。100mm双眼鏡ですら原則25倍止まりなのに、80mmはアナーキー帯域なのか30倍モノとしてもう一つ〈ビクセン BR30×80 WP〉も。ただしバルスカに比べて500g重く、三脚頼みになるのが難点です。

 逆にバルスカより500g軽い〈Sunagor 30-160×70 BCF Mega Zoom〉という夢のような双眼鏡もあります。ただし名前のとおりズーム式です。最低倍率30倍で見るぶんにはクリアな結像ではあるものの、実視界が1.0°とむちゃくちゃ狭く、深い井戸の底から覗くような閉塞感。しかもズーム式の通例に洩れず、最低倍率より上げると焦点合わせが至難で使い物になりません。最大倍率160倍などという荒唐無稽な数値に惑わされるべからず……って何事にも積極的に惑わされてみるのがUFОフォロワーの面目でしたか。とはいえ30倍視界を正攻法で攻略して見返りを普通に期待するなら、やはりバルスカが決定版と認めざるを得ないでしょう。

 というわけで10位ペンタックスから1位バルスカまで配備すれば、どんなUFОも逃さぬハイパー探知網の完成です! 肉眼でのUFО体験ゼロの私が、双眼鏡では幾度となくUFОを目撃しているわけであり……それらUFОたるもの、その現われ方たるや……

 いや……今回は双眼鏡にのめり込みすぎました。被写体の方に思いを切り替えるには時間がかかりそうです。UFОそのものについては、次の機会にゆっくり語らせてください。

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文=三浦俊彦

1959年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部教授。専門は、美学・分析哲学。和洋女子大学名誉教授。著書に『バートランド・ラッセル 反核の論理学者:私は如何にして水爆を愛するのをやめたか』 (学芸みらい社、2019年)、『エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える』(春秋社、2018年)、『改訂版 可能世界の哲学――「存在」と「自己」を考える』(二見文庫、2017年)など。
Twitter:@tmiura_bot

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