「UFO捕捉用双眼鏡」トップ10を東大教授が選出! どんなUFOも逃さないハイパー探知網完成!
しかし上には上があって、この口径クラスではSVの4倍以上も高価なWXというシリーズをニコンが出しています。60万円を超える買い物は素人にはためらわれるので、かわりに私は一桁下の価格ながらWX的片鱗がうかがえるモナーク5シリーズ〈8×56〉と〈20×56〉を入手しました。視界と明るさにまさる〈8×56〉を第3位認定しましょう。
高級機にいったん手を出すと、他の双眼鏡視界が色あせて見える……ということは確かにあります。とはいえ光学機械は、いや人間の視覚はそう単純ではありません。いったん高レベル視界を与えられると、絶えずそのレベルへ補正してものを見る癖がつくようなのです。SVで「おっ」となって以来、どの双眼鏡を覗いても、さほど遜色ないクリアな視界が得られるようになってきました。
接眼レンズから目を離した後にも同じことが言えます。良い双眼鏡を使っていると、明らかに裸眼視力も向上するのです。眼筋や水晶体がどうこうより、注視力が鍛えられる結果の「見かけ視力」の向上かもしれませんが。
そんな視力改善効果の恩恵を思いっきり受けた双眼鏡の代表が、第2位……〈Perrini 30×50ダークブルー&タン〉。このランキングの中で唯一、四桁円で入手したお手頃品になります。「フリーフォーカス」と銘打っていて、いかにも特別な性能みたいですが[5]なんのことはない「ピント合わせ機能なし」というだけのこと。常にソフトフォーカスという〈夏は暖房冬は冷房〉系統の代物なわけですが、SVやモナークを見始めてからは、こんなゆるい双眼鏡でも結構クリアな視界が広がるようになってしまいました。のみならず、焦点調節リングがないことで被写体との距離がいちいち気にならなくなり、ストレスをためることなく探査に全集中、という逆説的メリットもあったりします。
ちなみに、30×50と表示されていながら、実際は10倍もありません。低価格帯には倍率を偽る双眼鏡が多数出回っていてなぜか黙認されている空気なので、倍率に目を奪われる初心者は要注意です。とはいえUFОと付き合う文脈では、このくらいイカガワしい双眼鏡こそお似合いで、探索がはかどるというものです。堂々2位。
[5]「オートフォーカス」と思い違いさせるためのレトリックと思われる。
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2024.10.02 20:00心霊「UFO捕捉用双眼鏡」トップ10を東大教授が選出! どんなUFOも逃さないハイパー探知網完成!のページです。UFO、双眼鏡などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで