“地震予知体質”な人・動物の特徴とは!? ネコの〇〇が増えたら激ヤバ、パニックを恐れる政府が研究に圧力… 「疑似科学」ではない!!

■「疑似科学」なのか!?

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イメージ画像:「Getty Images」

 その後、バークランドは2016年7月22日に85歳で亡くなった。彼の予測には外れたと思われるものもあるため、生前にどのくらいの頻度で地震を予測していたのか、その全てを詳細に吟味しなければ結論は出せないが、現実に地震を予測していた事例が確かに存在することだけは間違いない。

「体感」で地震を予知できると称する人が日本ほど多い国は他に無いだろうが、その背景には、日本が世界最高クラスの地震多発国であるという理由も考えられる。つまり、そのような自分の資質を検証する機会が頻繁にあるということだ。実際、筆者も十数年前に大地震の前に耳鳴りがすることに気づいてから「体感」を意識するようになった。あらかじめそのような情報を得ていたわけではなく、「もしかすると耳鳴りと地震発生には関係があるかもしれない」と思い、ネット上で調べたところ、同様に地震の前に耳鳴りがするという人が多いことを知った。

「Earthquake Sensitivity」という言葉はバークランドが定義した「疑似科学的な用語」とする説もある。たしかに現代の自然科学で明確に説明されていないという意味では疑似科学的かもしれないが、このような「体感」の可能性を科学的実験によって明らかにした科学者も日本にいるのだ。

 大阪大学名誉教授だった池谷元伺氏(1940~2006)は、1998年の著書『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか』(NHKブックス)で、地震の発生前には地下の岩石破壊によって「パルス電磁波」が発生し、それが多くの動物に異常行動を起こさせる原因とした。同様に、人間も他の動物に比べると電磁波に対する感度は弱いものの、中には頭痛、めまい、耳鳴りといった症状が起きる人々がいることを認めており、そのことを実験でも確認していた。

 このように、池谷氏のパルス電磁波説と、電磁波によって身体に異変をきたす電磁波過敏症などの事例を考えあわせると、50年以上前からバークランドが主張していた説が、いつの日か科学的に証明され、「疑似科学」と揶揄されることはなくなるのではないかと考えてしまうのだ。

参考:「KEEL」、ほか

文=百瀬直也

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