実在した「顔のない男」が都市伝説に…“グリーンマン”についての13の悲しい真実と正体!

「Museum Facts」の記事より

9.地元警察はグリーマンを利用して収入を増やした
 好奇心旺盛な人々は、レイモンドが歩いたエリアの近くで車を停めて交通渋滞を引き起こすことがよくあり、彼らは車から出てレイモンドと話をしようとした。

 地元警察はこの現象にチャンス(!?)を見出し、立ち止まった人々に駐車違反の切符を次々に切ったのだった。

10.“グリーンマントンネル”がある
 レイモンドの夜の散歩コースにある「パイニーフォークロード」のトンネルは、“グリーンマントンネル”と呼ばれ、地元の人々はここを不気味な心霊スポットであると説明している。そして夜にこの場所に出没する緑の男の幽霊が出るのだという話を語り伝えている。

「Museum Facts」の記事より

11.グリーンマンは1985年に亡くなる
 レイモンドは人生の終盤になって養護施設で暮らすようになり、必然的に夜の散歩を止めることになった。1985年に74歳で亡くなり、ビーバー郡の彼の墓は事故の1年前に感電死した少年の隣にあるということだ。

12.でっちあげられた伝説
 レイモンドはペンシルベニア地域で“レジェンド”となり“都市伝説”になったのだが、彼についても物語は時折過度に尾ひれがつくこともあった。グリーンマンは道路を歩き回って人々を追いかけ回していたと語る人もいれば、彼がグリーンに輝く幽霊であると人に話す者もいた。

13.伝記映画はお蔵入り?
 グリーンマンは、アメリカで最も有名な都市伝説の1つであり、映画化されるのもある意味では当然である。 映画製作者のティシャ・ヨーク氏は、グリーンマンの伝説に基づいた映画『route 351(ルート351)』を作ることを計画し、当初、公開を2009年に予定していたのだが、リーマンショックによる大不況のために延期され、遅れに遅れて今年2021年に公開が予定されているというが、本当に公開されるのか今のところ詳細は不明である。

 不運な事故で顔を失ったグリーンマンだが、夜の散歩を日課にして充実した静かな生活をそれなりに楽しんでいた感もある。今日の世界を覆うコロナ禍にあって、彼の生き方の中に学ぶべきことがあるのかもしれない。


参考:「Museum Facts」、「Wikipedia」、ほか

文=仲田しんじ

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