歌ったら死ぬ童謡「サッちゃん」の4番の歌詞とは!? 10番まで存在、死の回避法も… 恐怖の都市伝説!

 今月5日、新潟県新潟市で行われた聖火リレーの最終ランナーとして、同市出身の歌手・小林幸子(67)が登場し、聖火をつないだ。この日は小林が10歳で歌手デビューを果たしてからちょうど57年となる記念日でもあり、日刊スポーツによると沿道からは故郷のファンから「さっちゃん、ありがとう!」という声援が飛んでいたという。

 さっちゃんといえば、多くの日本人は子供の頃に何度も歌っただろう童謡「サッちゃん」を思い出すはずだ。一聴すると小さな女の子への温かな眼差しを感じる名曲なのだが、実はこの歌にはよく知られた3番から先が存在するという。そして、4番から10番は馴染みのある前半とはうって変わったゾッとする内容になっているというのだ。そこで今回は、「サッちゃん」の歌(4番以降)にまつわる悲しい都市伝説、さらに恐ろしい噂に迫った2019年4月の記事を再掲しよう。知らなかったという読者は、この機会に覚悟を決めてぜひご一読いただきたい。

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 おそらく誰もが子供のころに一度は口ずさんだ経験があるだろう童謡「サッちゃん」。サチコという名の幼女について、その愛らしさとともに、遠くへと行ってしまう寂しさを親しみあふれるメロディーに乗せた不朽の名曲である。

 児童文学作家の阪田寛夫(1925~2005)、作曲家の大中恩によって生み出され、1959年にNHKラジオ「歌のおばさん」で初めて放送された。作詞者である阪田は生前、「幼馴染の少し影のある少女が幼稚園を転園したときの思い出を書いた」と明かしている。歌詞碑が建てられた大阪市阿倍野区の幼稚園は、幼少の阪田が少女と出会って別れた場所だという。

■知ってはいけない! 「サッちゃん」の恐ろしい歌詞(4~10番)

 今さら指摘するまでもなく「サッちゃん」の歌詞は、3番まで。いなくなってしまったサッちゃんのその後は個々人の想像に任されている――かと思いきや、実は4番以降も存在しているという驚きの都市伝説があることをご存じだろうか? 言い伝えによって細部に多少のブレはあるが、4番以降はだいたい次のようなものである。

サッちゃんがね おべべをおいてった ほんとだよ
  だけどちっちゃいから きっと貰いにこないだろ
  悲しいな サッちゃん

サッちゃんはね 線路で足を なくしたよ
  だからお前の 足をもらいに行くんだよ
  今夜だよ サッちゃん

サッちゃんはね 恨んでいるんだ ほんとはね
  だって押されたから みんなとさよなら悔しいね
  あいつらだ サッちゃん

サッちゃんはね 仲間がほしいの ほんとにね
  だから君も 連れて行ってあげる
  やさしいでしょ? サッちゃん

サッちゃんもね 悔しかったんだ 君のこと
  なんで君は生きているの? 君がほしいよ
  ほしいな サッちゃん

サッちゃんはね 今日が死んだ 日だから
  誕生日がほしいな でも決めたんだ
  オマエガホシイ サッちゃん

10 サッちゃんはね この歌聴くと 落ち着くの
  あなたもいっしょに 歌わない?
  あの世で サッちゃん

 いかがだろう? 5番以降、内容が急転直下のごとくおぞましい変貌を遂げていることがおわかりだろう。

 この都市伝説の元は1999年に出回ったチェーンメールとされる。「○日以内に○人に同じ内容を送らなければ……」といった類の迷惑行為だ。

 では、この恐ろしいサッちゃんの歌(4番以降)の背後には、いったいどのような言い伝えがあるのだろうか?

 

■佐知子ちゃんにまつわる恐怖エピソード

 都市伝説によると、真冬の北海道・室蘭で、雪の降る凍えるような夜、とある悲劇的事件が起きたという。

 下校途中だった桐谷佐知子ちゃん(年齢に関しては9歳や14歳など諸説ある)が踏切を渡ろうとした時のこと。雪で隠れていた線路の溝に彼女の足がはまり、くじいてしまった。

 佐知子ちゃんは泣き叫び、必死でその場から逃げようとしたが、電車に轢かれ、身体は胴のあたりで真っ二つに切断された。

 しかし、寒さによって傷口の血管が一時的に固まったためかすぐには息絶えず、佐知子ちゃんは苦しみ悶えながら、心臓が止まる寸前まで自身の下半身を探していた――。

 数年後のある日、かつてクラスメートだった男子2人が、面白がって「サッちゃん」の4番以降を作ってしまった。言わずもがな、佐知子ちゃんを「サッちゃん」に見立てた内容である。当時を知っている周囲の女子たちは止めるよう注意したが、男子は聞く耳を持たなかった。

 そして3日後、歌を広めた男子2人は、足のない死体となって発見された。

 この「サッちゃん」の歌(4番以降)にまつわる都市伝説を読み、賢明な読者ならすぐにおわかりだろう。そう、日本の昔話では「幽霊には足がない」とされるため、見方によっては実に日本らしい怪談と捉えることもできるのだ。

 しかし、この都市伝説にはまだ続きがある。

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