暗殺されたハイチ大統領も復活できる!? 埋葬された人が次々生き返るハイチの「ゾンビパウダー」の正体、研究で発覚!
■「ゾンビ化」被害の実情
この「ゾンビ化」の被害に遭ってしまった人々について、いくつかのレポートが報告されている。
英国の医学ジャーナル「The Lancet」が1997年に発表した報告によると、ハイチの農村部において、死亡したものとして埋葬されたはずの女性が、なんと3年後に突然家族の前に現れた。
裁判所の許可により女性の墓を掘り返してみると、そこにはぎっしりと石が詰められていたのだという。女性は親戚や街の人々によって本人であることが確認されたものの、彼女の両親は事実を受け入れることができず、結局ポルトープランスの精神病院に入所することになった
報告は、ハイチの農村部では死亡診断が正確さに欠ける点や、死後1日も経たないうちに埋葬が行われる点を挙げ、このように人が息を吹き返したように思われる事件は起こりうると指摘。さらに、ダチュラの薬剤で奴隷のように管理され続けることは、人間を心理的に無抵抗の状態にするのかもしれない、と付け加えている。
また、アメリカ化学会の発行する「ChemMaters」紙上において報告された事件も同じような経緯を辿っている。
1962年、ある男性がひどい呼吸異常のため、ポルトープランスの病院に入院した。やがて彼は昏睡状態に陥り、2人の医師によって死亡宣告がなされた後、すぐさま埋葬された。
しかしそれから18年後の1980年、街の市場で足を引きずりながら近づいてくる男性を、彼の妹が発見したのだった。男性は生きていながらにして埋葬されたこと、そしてその後掘り出され、遠くの農場で奴隷として働かされていたことを語ったという。多数の村人や家族によって、男性は本人であると確認されたらしい。
人間の「ゾンビ化」はハイチの法律上も明確に禁じられている行為。どうやらゾンビ伝説誕生の裏には、ハイチの特殊な社会情勢も絡んでいるようだ。
いずれにしても、現実世界のゾンビが非情な犯罪の被害者であるという点に関しては、架空世界と変わらないようだ。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊暗殺されたハイチ大統領も復活できる!? 埋葬された人が次々生き返るハイチの「ゾンビパウダー」の正体、研究で発覚!のページです。ブードゥー教、ゾンビ、ゾンビ・パウダー、ハイチ、暗殺、テトロドトキシンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで