暗殺されたハイチ大統領も復活できる!? 埋葬された人が次々生き返るハイチの「ゾンビパウダー」の正体、研究で発覚!

 今月10日、ハイチのジョブネル・モイーズ大統領(53)が自宅で暗殺された。一緒にいた妻のマルティーヌ・モイーズ氏も負傷し、米国で治療を受けている。現地警察によると、この暗殺事件の実行犯は元コロンビア軍兵士を含む外国人傭兵28人とされ、すでにコロンビア人18人と米国人2人が拘束され、コロンビア人3人を殺害したが、5人は未だ逃走中という。また、首謀者の一人とされる米フロリダ州マイアミ在住のハイチ人医師(63)も拘束された。

 カリブ海に浮かぶ島国・ハイチはあまり日本には馴染みのない国であるが、オカルト業界ではゾンビと深く関係する国としてその名が知られている。そこで今回は、2013年11月に配信したゾンビ研究の最前線に関する記事を再掲する。

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暗殺されたハイチ大統領も復活できる!? 埋葬された人が次々生き返るハイチの「ゾンビパウダー」の正体、研究で発覚!の画像1
画像は「Getty Images」より引用

 生者の肉を求め、ふらふらと徘徊する異形の存在、ゾンビ。こんなものは映画やゲームの中だけの話であり、それが実在すると言われたところで信じる人などまずいないだろう。

 しかし学問の世界においては、ゾンビを本気で研究し、その存在を検証しようと試みた人々がいる。そして導き出されたゾンビの素、「ゾンビ・パウダー」の正体とは…。


■ ゾンビ伝説とブードゥー教

 そもそもゾンビ伝説は、ブードゥー教と深い繋がりがある。ブードゥー教とは、西アフリカを起源とし、カリブ海の島々や米国南部において伝承されてきた民間信仰だ。

 このブードゥー教の聖職者「ボコ」たちは、「動物の骨・乾燥植物・貝殻・鉱物」などを調合した謎の粉末を作っているとされ、この粉末こそが、人間をゾンビに変えてしまう効力を持つと言われる、別名「ゾンビ・パウダー」なのだ。

  この「ゾンビ・パウダー」の謎を明らかにするため、1980年代にハーバード大学の民族植物学者ウェイド・デイビス氏は現在もブードゥー教が強く社会に影響し、さらにゾンビ伝説発祥の地としても知られるハイチ共和国で調査を行った。


■「ゾンビ・パウダー」の材料と効果

 調査を通してデイビス氏は、ハイチの「ボコ」たちが作る「ゾンビ・パウダー」には、共通して用いられる材料があることを発見。それらは、「すりつぶした人骨・アマガエル・ヒキガエル・ゴカイ・フグ」の5種類で、このうちフグに含まれる神経毒「テトロドトキシン」が、人体に対して特に強力に作用するのだという。

 この「テトロドトキシン」、人間にとって少量の摂取であれば、ヒリヒリとした痺れや、時に幸福感や浮遊感さえもたらすと報告されている。もちろん多量に摂取した場合は、すぐさま呼吸不全と死に結びつくような猛毒だ。

 しかし、テトロドトキシンの摂取が多量かつ致死量未満であった場合、人間の生命活動はまるで一時停止したような状態に陥るのだという。呼吸は極めて弱くなるうえ、心拍数はゼロに近くなり、言葉を発することもできなくなるが、それでも意識を失うことはないようだ。

 デイビス氏によると、「ゾンビ・パウダー」にさらされた人間は(それが致死量未満であった場合)このような仮死状態となる可能性があるという。そしてこの仮死状態に陥った人間が、死亡したものと見なされ埋葬された直後、「ボコ」によって墓から掘り出されて蘇生したもの、それがゾンビであるというのだ。

 通常、墓から掘り出されたばかりの(仮死状態にあった)人間は、棺の中で呼吸を制限されていたため、高山病に似た症状で苦しむという。「ボコ」はそんな彼らに対して、ダチュラという植物から作られた、神経に作用する薬剤を絶え間なく投与することにより、精神錯乱を引き起こし、方向感覚や人間性を喪失させてしまう

 このように完全に彼らのコントロールを掌握してしまうことで、人間の「ゾンビ化」が遂行されるらしい。

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