【8月6日】米国大使館が「原爆誕生に関わった中国系アメリカ人女性」を英雄に選出!! “投下理由”も変化… 日本人が知るべき実態!

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イメージ画像:「Getty Images」

 今年も「広島原爆の日」を迎えた。76年前の今日起きた、米軍による史上類を見ない一般市民の大虐殺。歴史の悲劇として語り継がれてはいるが、その戦争犯罪が問われることはなかった。爆心地にある慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と、主語や目的語がなくあいまいな碑文が刻まれている。日本人は原爆を天災のように考えている節があるのではないか。そこには「やってはいけない戦争をしたから、バチが当たった」という意識も見え隠れする。

 では、“落とした”側であるアメリカはどう考えているのか?


■原爆誕生に関わった中国系アメリカ人は偉大!?

 今年3月の「女性史月間」でのことだ。日本ではほとんど知られていないが、この運動はアメリカで始まり、カナダやオーストラリアでも毎年3月を歴史的な出来事に貢献した女性の業績を紹介する月として、啓蒙活動が行われている。たとえば、教育機関では女性の役割について考える時間が設けられ、自治体では啓蒙のためのパンフレットが配布されたり、セミナーも開かれる。

 在日アメリカ大使館でも3月は女性史月間として、ツイッターを通じてアメリカの歴史に登場する女性たちを紹介していた。だが、そのキャンペーン用画像が波紋を呼んだ。とあるアジア系女性のモノクロ写真――ほとんどの日本人は彼女のことを知らないが、アメリカの歴史や科学に詳しい人なら知っている。呉健雄、マンハッタン計画に深く関わった中国系アメリカ人の科学者が含まれていたのだ。

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問題のツイート

 マンハッタン計画とは、言わずと知れた原爆の開発計画だ。その研究員を、日本のアメリカ大使館がわざわざ功労者としてアップした? たしかに呉健雄は科学者として恐ろしく優秀で、マンハッタン計画ではウラン濃縮技術の開発に携わり、戦後はアメリカ物理学会の初の女性会長となった。共同研究者の男性科学者はノーベル賞を受賞している(呉健雄は女性だから受賞できなかったのではないかと問題になったらしい)。有能な人物であったことは確かだが、日本人からすれば大虐殺を手伝った人物である。

 アメリカが日本を対等な独立国として扱っているなら、このような無神経な真似をするだろうか? 画像を目にしてそう思った人が少なからずいたことも頷ける話だ。いや、彼らは“わざと”やっているという説もある。これは韓国のアイドルグループが原爆の絵のTシャツを着ていた問題とはレベルがまったく異なる話で、アメリカは改めて原爆を正当化するために在日大使館に呉健雄の画像を掲げさせたというのだ。

 まともに考えれば、どのような理屈があろうと、一般市民20万人を殺害した大量虐殺が許されるわけはないのだが、彼らはどんなロジックで原爆を正当化しているのか?


■変化したアメリカの原爆投下理由

 これまでアメリカは、「戦争の継続で死ぬ人間の数は、原爆投下での被害者数をはるかに上回っただろう」と主張してきた。これはつまり、日本国民を無謀な軍部から助けるためにやむを得ず原爆を落としたということだ。すでに日本は戦争を継続するだけの力がなかったという指摘もあることから、日本人としては腑に落ちるはずもない話なのだが、とはいえ当時「一億総玉砕」を軍部やマスコミが喧伝していた以上、反論しにくい部分もある。

 しかし、最近になって次第にアメリカは考え方を変えてきた。「日本に原爆を落としたのは、日本が原爆に匹敵する一般市民への大虐殺、いわばホロコーストを東アジアで行っていたから」日本人による大量虐殺を止めるために原爆を使うしかなかった、というのが彼らの最近のロジックだ。

 では、なぜ原爆投下を正当化するための理由がそのように変化したのか? 原因はポリティカル・コレクトネス、いわゆる「ポリコレ」にあるようだ。

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