ヤドカリが“超淫乱”に変貌していると判明! とめどない性的興奮でハァハァ… 海中プラスチックごみの化学物質が原因か!?
ヤドカリが今、次々と淫乱になっている――。環境問題の見地から、気になる最新の研究結果が届けられた。なんと、海洋のプラスチックごみがヤドカリを性的に興奮させているというのだ。いったいどういうことなのか?
■プラスチックごみにヤドカリが興奮している
いわゆる“環境ホルモン”によって、我々人間を含む地球上の生物が内分泌かく乱などの悪影響を被っているのだが、その中でもヤドカリはプラスチックから放出される化合物によって性的に興奮させられているという驚きの研究結果が報告されている。
海洋に蓄積されたプラスチックごみと、それが細かく砕けたマイクロプラスチックは年を追うごとに深刻な環境問題になっているが、さらに厄介なことには、単なる環境破壊にとどまらず、海洋の生物たちに多岐にわたるネガティブな生理学的影響を及ぼしていることが指摘されているのだ。
英・ハル大学の研究チームが先頃発表した研究では、海洋のプラスチックごみから放出されるオレアミド(oleamide)という化合物が、ヤドカリを性的に興奮させていることが示されている。
ハル大学の研究チームは気候変動、プラスチックごみ、その他の要素が海洋生物に及ぼす複合的な影響を研究しているのだが、ヨークシャー海岸沖の海域の研究において、オレアミドと呼ばれるプラスチック添加物がヤドカリの呼吸速度を増加させ、興奮状態にさせていることが突き止められたのだ。この興奮は性的興奮と同等のものであるという。
研究チームはまた、オレアミドが食物と間違えられる可能性があることも発見した。ヤドカリは食事を求めて遠くから移動してきたものの、そこでプラスチックを発見するだけという“骨折り損のくたびれ儲け”を強いられているケースもあるというのだ。
「低濃度のオレアミドに反応してヤドカリの呼吸数が大幅に増加し、摂食刺激剤への反応に匹敵する行動上の誘発要因になっていることが示されています。オレアミドはまた、分解中に節足動物によって放出される化学物質であるオレイン酸と非常によく似ています」と研究チームは説明する。
ヤドカリはプラスチックを性的対象として、あるいは美味しそうな食物として認識し、興奮しながら近づいていることが今回の研究で示唆されたことになる。海洋のプラスチックごみ問題は環境汚染を越えて生物の行動や生態にネガティブな影響を与えるものだったのだ。
■ムラサキイガイの繁殖サイクルも混乱
海洋中のプラスチックの量は、他にも海洋生物にとってさまざまな問題をはらんでいる。中でも懸念されているのが、海洋の酸性化だ。
科学者によるとPEA(フェニルエチルアミン)は哺乳類や海の生き物に捕食行為を誘発することが知られており、酸性化した海ではその効果が高まる可能性があるという。「海の酸性化は海洋生物のコミュニケーションを左右する可能性がある」とクリスティーナ・ロガッツ研究員は説明する。
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2024.10.02 20:00心霊ヤドカリが“超淫乱”に変貌していると判明! とめどない性的興奮でハァハァ… 海中プラスチックごみの化学物質が原因か!?のページです。ヤドカリ、マイクロプラスチック、プラスチックごみ、化学物質、環境破壊、海洋汚染、オレアミドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで