女子高生コンクリ事件に酷似! 「日台ハーフ殺人死体遺棄事件」の凄惨さに“処刑を!”の声続出
1988年に足立区で発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件は、日本の凶悪犯罪の中でもまれにみる凄惨な事件であった。そしてその10年後、台湾でもこの事件に似た凶悪殺人事件が発生していた。当時、17歳だった少女が残忍な方法で殺害され、その後遺体が燃やされたのだ。
この事件に酷似した事件が隣国台湾でも起きていた。
8月30日、複数の台湾メディアは、この殺人事件の犯人とされ、20年にわたって逃亡を続けてたのちに昨年逮捕された被告2名の、第二審裁判の判決が下されたことを報じた。
事件は今から23年前の1998年にさかのぼる。当時、台北空港を擁する桃園市の高速道路付近の草むらから、若い女性の焼死体が発見された。遺体は損傷が激しく、女性の身元なども不明のまま事件は一旦、迷宮入りすることとなった。
ところが昨年5月、事件は急展開を見せた。当局に寄せられた情報提供から、焼死体で発見された遺体は、台北市内で暮らしていた日台ハーフの17歳の少女であることが分かった。少女は当時、桃園市内でビンロウ売りをしていたことがわかった。
ちなみにビンロウとはヤシ科の植物を使った、噛みタバコの一種だ。台湾では、以前よりその数は減ったとはいえ、露出度の高い服を着た女性が長距離トラックのドライバーなどを相手に屋台や道路でビンロウを売る姿が今でも見られる。
容疑者として浮かび上がったのは、彼女が働いていたビンロウ店の男性店長と、その交際相手の女性や友人ら4人だった。
その後、4人のうち3人は逮捕され、台湾の刑法で刑事罰の対象となる18歳以上の2名については、それぞれ今年1月に無期懲役の一審判決が出ている。ちなみ18歳未満飲もうひとりの容疑者は少年審判が継続中で、さらに逮捕されていない1名は海外逃亡中だ。
しかし当時、2人に対する判決には「甘すぎる」という批判が台湾中で巻き起こった。裁判で明らかとなった彼らの犯行の詳細が、あまりにも凄惨であったからだ。
第一審で、検察側が明らかにしたところでは、事件直前、被害少女が男性店長の売上金の管理や違法薬物の利用を咎めたことなどをきっかけに、トラブルになっていたことが判明。男性店長は交際相手の女性や友人2人と共謀し、少女の殺害を実行したというのだ。
さらに、明らかになった犯行の詳細は聞くに堪えない内容だ。
4人は少女を数日にわたって監禁し、髪の毛を剃り、殴る蹴るの暴行を加え、さらにバットを使用し頭部を殴打。そのうえ刃物で大腿部を切り付け大量出血させるなどしていたというのだ。
そうするうち、少女は全身への暴行や出血によりショック死したものと見られている。さらに4人は少女の遺体を燃やし高速道路付近の草むらに放置したことが分かった。
無期懲役判決後、2人は即日控訴し、今年8月に第二審裁判が開始していた。そして2人に言い渡された判決は、それぞれ懲役14年の有期刑と、一審よりも軽い量刑だった。裁判長は、主犯格の男が19歳だったことや、交際相手の女が直接殺害に手を下していないことなどを考慮したと述べているが、量刑を不服とする台湾世論は再燃。最高裁での死刑判決を臨む声が相次ぎ、8割以上が死刑制度の廃止を求めているといわれる台湾では異例の事態となっている。
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