男女で異なる言語を話すナイジェリアの村「ウバン」の謎 音も文字も単語も別…一体なぜ?
2021.09.14 16:00
「生徒たちは、英語の単語を混ぜずに純粋なウバン語を話すことは、ほとんどありません」(オチュイ教諭)
そのため、ウバンの2つの言語は永遠に失われる危険にさらされている。ウバンの独特の言語は男性版も女性版も、文字として書き留められていないので、この言語が存続するかどうかは、若者に頼る状態なのだ。
イバン首長はいつの日か、ウバンに言語センターを設立し、コミュニティの2つの言語の独自性を紹介したいと考えているとインタビューで明かす。
日本語にも男言葉、女言葉、話し手の性別によって語尾の違いがあるので、ウバンの性別で異なる言葉をそれほど奇異には感じない。ただしウバンの場合は、性別によって使う単語自体が違うということなので面白い。イバン首長は「言語が死ぬと、ウバンの人々はもう存在しなくなります」と述べているが、ウバンのユニークな言語と文化が、生き延びることを願いたい。
参考:「Oddity Central」、「BBC」、「Joshua Project」、ほか
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