「また自殺か…」近隣住民 若者が次々と死んでいくラマ8世橋と有名モデルの死
■浮かばれない有名モデルの霊魂
さて、ここまでが人々が知る一般的な事件のあらましである。しかし実はこの自殺騒動には後日談が明らかになった。タイの大人気・心霊番組「コンウアットピー(幽霊を自慢する人)」の人気コーナー「幽霊の苦しみを和らげる時間」である。この番組で悩みを打ち明けるのは、霊障に悩まされている人、また不自然な形で亡くなった肉親や友人の霊が未だこの世で苦しんでいると感じる一般視聴者である。番組で的確なアドバイスを与え、視聴者の悩みを解決するのが、霊能者リウ氏である。
そんなリウ氏は数霊術マスターだ。その人間にまつわる数字、例えば誕生日、住所、電話番号から、さまざまな現象を見通すことができる。霊障に関していえば「除霊はできないが触れ合うことはできる」と説明している。さて、このリウ氏の「幽霊の苦しみを和らげる時間」コーナーの手順は以下のようである。
1. まず相談者が司会者相手に、今起きている心霊現象やその背景について説明する。
2.リウ氏は、別所にて番組スタッフから相談者とその関係者の名前、誕生日、電話番号、住所、車のナンバープレートという数字の情報のみを知らされる。数字だけから相談者と関係者の過去を探り、何が起きて今現在どのような状態か、視た内容をカメラの前で語る
3.リウ氏がスタジオ入りし、実際に相談者と向かい合う。
一つ付け加えておくと、毎週コーナーに来る相談者が語る「霊」が現れるわけではない。リウ氏は相談者に対して「心の病気なので私には何もできない」「あなたが言う霊は、私には見えない、不幸を霊のせいにするのはよくない」などとバッサリ切り捨てることも多い。その切れ味の良さも人気の理由で、かえって信憑性が保たれている。
実は自殺したモデルAの親友Bが、この番組の相談者として現れた。親友BはモデルAの霊が、まだこの世にとどまっていると感じていた。親友Bが番組で明かした内容は、新聞では報じられない怪奇現象である。モデルAの遺体が川から引き上げられた直後から起こり続けていた。
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2024.10.02 20:00心霊「また自殺か…」近隣住民 若者が次々と死んでいくラマ8世橋と有名モデルの死のページです。怪事件、怪談、タイホラー通信などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで