転売ヤーが闊歩する日本の現代アート界の悲しい現状! 展示会で起きたヤバい事件を取材
ギャラリストとアーティストは、末長く売れるアーティストになるため、二人三脚でじっくりと作品を作りあげていく。転売ヤーが暗躍して、このようなことが起こると歪んだセキャンダリー(※)による価格破壊につながりかねない。
※ アートのオークションの第二ステージ
このコロナ禍において、お金持ちはゴルフにも旅行にも行くことができない。そのため、欧米で見かけるようなライフスタイルを真似するかのように、ファインアートを購入して、楽しくステイホームをしているという。
草間彌生、村上隆、奈良美智をはじめ、海外逆輸入の一部の成功スター組以外、ほとんどの画家やアーティストは、東京で一人暮らしをするためのお金をアートで生み出すことができていない。藝大、多摩美、武蔵美といった一流美大を卒業しても、ほとんどの画家、アーティストが「食べていく」ことができていないのだ。また、画壇、オカンアート文化(カルチャースクール)など、日本独自のアート環境もその足を引っ張っている。
アーティストは、ひたすらイバラの道を歩き続けるしかないのが日本の現状だが、今やこのコロナ禍においては、ギャラリーもネット販売に活路を見出すしかなくなっている。アート業界としては、転売ヤーに目をつけられたのはある意味良いことなのかも知れないが、それではあまりにも悲し過ぎる。
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