アシッドアタックで「顔の80%が溶けた19歳の超美女」が悲しすぎる! 被害者なのに加害者家族から脅迫され…=イラク
海外で顔面再建手術を受けること以外に、マリアムさんのもう一つの願いは“正義の実現”である。彼女の両親によると、アシッドアタックの実行犯とその共犯者とされる容疑者らは逮捕されたが、調査はほとんど進んでいないという。調査裁判官は今月16日、「容疑者らは逮捕されましたが、犯罪を否定しています。調査は証拠を集めることを目的として続けられています」と発表した。
非営利財団「世界経済フォーラム」が公表している男女格差指数(ジェンダー・ギャップ指数)の2021年版によると、イラクはアフガニスタン、イエメンに次いでワースト3位にランクインした。この結果からも明らかな通り、同国には露骨な男女差別がはびこっており、女性の人権は軽視される傾向にある。女性に対する家庭内暴力も日常茶飯事で、場合によっては法律的に許される例もある。たとえば、刑法第41条は、男性が妻を殴打して「懲らしめる」ことを認めている。DVが非難されるべき行為とされていないため、ほとんどの女性は家族から虐待されても苦情を申し立てない。
また、家父長制の社会であり、男性と「誤った」交際を行った女性を家族が殺害する「名誉殺人」も横行する。妻や姉妹、母、娘を殺害した男性は、3年以内の短い懲役刑で釈放されるが、これは刑法第409条に規定される。
今回の事件も、被害者であるはずのマリアムさんの家族が容疑者の家族から脅迫され、引っ越しを余儀なくされたという。こうした背景には、女性の人権を蔑ろにするイラクの社会構造もあるといえるだろう。正義の実現に至る道は長くて険しい。
参考:「GoFundMe」、「Iraqi Civil Society Solidarity Initiative」、「The France 24 Observers」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊アシッドアタックで「顔の80%が溶けた19歳の超美女」が悲しすぎる! 被害者なのに加害者家族から脅迫され…=イラクのページです。アシッドアタック、イラク、クラウドファンディング、標葉実則、男女差別などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで