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中国・昆明動物園の「ウルトラマンプール」に潜入！超カオスパクリキャラ満載のヤバい遊園地

2022.01.03 08:00 文＝酒井透

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　中国・雲南省昆明市の昆明動物園にある「ウルトラマンプール」が閉鎖されていたことが分かった。毎年、夏になると金魚すくいができることでも知られていたこのプールには、ウルトラマンやウルトラセブンを模した巨大フィギュアが展示されていて、子どもたちにも人気があった。

　同動物園を訪れると驚かされることだが、この施設には、遊園地にあるような遊具ばかりが並べられている。動物といえば、トラやクマ、象などが十数頭いるだけ。ミニトレインやメリーゴーランド、コーヒーカップ、お化け屋敷などといったアトラクションの方が充実しているのだ。動物を見ている子どもたちは少ない。どうしたらこうなるのかは分からない。

「昆明動物園にウルトラマンプールがあることは以前から知っていました。カメラに収めたいと思って行ったんですが、プールの手前にはロープが張られ、その中に入ることはできなかったんです。あそこにあった巨大フィギュアは、それなりに見ごたえのあるものでした。中国のパクリ・キャラクターは、『なんだこれ？』というのが多いのですが、それなりに精巧に作られていたんですよね。このまま撤去されてしまうのでしょうか？　だとしたらもったいないことです。買い取りたいですけどね（笑）」（中国B級スポットマニアの男性）

　ウルトラマンやドラえもんなどといったパクリ・フィギュアは、中国の動物園や遊園地などに行くと見ることができる。また、同キャラクターのグッズなども普通に販売されている。中国では、「著作権」という観念が気薄なので、このようなことが起きてしまう。

　筆者が行ったのは10年以上前のことになるが、１日いても飽きることはなかった。次から次へとパクリキャラを見つけることができたからだ。とりわけウルトラマン兄弟は、撮り甲斐があった。パクリキャラを撮っているうちに夕方になってしまった。

　中国B級スポットマニアならずとも、この「ウルトラマンプール」の行方は大変気になるところだろう。もしも昆明に行くことがあったら寄ってみよう。カメラに収めることができるのは、もう最後になるかも知れない。

関連キーワード：中国, 著作権, 昆明博物館, ウルトラマンプール

文＝酒井透

酒井透

写真週刊誌「FOCUS」（新潮社／休刊中）編集部カメラマンを経て、現在、秘境・不思議スポット探検家／写真家として活動中。「FOCUS」時代には、逮捕直後の宮崎勤をスクープする。国内はもとより、これまでに50カ国あまりで取材活動を行っている。著書に『中国B級スポットおもしろ大全』（新潮社）、『未来世紀軍艦島』（ミリオン出版）などがある。最新刊は、『軍艦島　池島　長崎世界遺産の旅』（筑摩書房／共著）。
Twitter：@toru_sakai

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