現代イタリア最凶最悪のマフィア「ガルガーノ一家」のヤバさとは!? 超残酷な“死の儀式”に秘められた意味
南イタリア・プーリア州フォッジャでは、新興マフィア「ガルガーノ一家」が住民らを恐怖のどん底に陥れている。英紙「The Sun」が特集記事を公開した。
ガルガーノ一家は、カンパニア州ナポリで誕生して国内最大のマフィアにまで成長した「ヌオーヴァ・カモッラ」の分派で、近年急速に勢力を伸ばしつつある。フォッジャ県にあるガルガーノ港は西ヨーロッパ全体に麻薬を出荷する拠点であるため、ガルガーノ一家は年間1600億円にもなる麻薬取引の一部をめぐって他のマフィアと抗争を展開する。こうした中、ショットガンで至近距離から犠牲者の顔を吹き飛ばす「死の儀式」がガルガーノ一家の象徴となった。
マフィアとの戦いを主導してきた検察官、ジュゼッペ・ガッティ氏は、殺害の儀式は「単に誰かを排除しようとしているのではなく、実際にその人のあらゆる記憶を消去しようとする」行為であると指摘する。犠牲者の顔を破壊することで、犠牲者を愛する人に犠牲者の顔を見る機会を与えないことになる。ガッティ氏は死の儀式を「極めて野蛮な行為」と非難する。
反マフィア組織「リベラ」の地方支部を運営するフェデリカ・ビアンキ氏によると、ガルガーノ一家は「最も残酷な組織の1つ」として知られ、「ロメルタ」として知られる沈黙ルールを地元住民に守るよう強制したという。ビアンキ氏の組織は、本心としてはガルガーノ一家を追放したがっている地元住民から嫌がらせを受けてきた。ガルガーノ一家の問題を伝えようとすると、「マフィアに固執しすぎている」と非難され、「フォッジャの評判を貶め、観光客を怖がらせ、事業主を怖がらせている」から「沈黙しているべきだ」と圧力をかけられる。
ガルガーノ一家とその構成組織は悪名高いゴッドファーザー、ラファエレ・クトロによって創設され、現在はロッコ・モレッティ、ヴィンチェンツォ・ペレグリーノ、ヴィトブルーノ・ランザの3人によって運営されている。ペレグリーノは、反マフィア運動家で慈善家のジョバンニ・パヌンツィオを結婚記念日に銃撃して殺害した事件で名が知れ渡った。モレッティはマフィア「フォギアン協会」の復活を主導し、ランザは現在懲役14年で服役中である。英紙「The Times」はイタリアのギャングは40年以上にわたって300人を殺害したと報じ、英紙「the Guardian」は2017~18年の間に1日1回は強盗事件を起こしたと報じた。
警察は2011年、ガルガーノの洞窟の奥深くで、袋詰めされてゴミのように放置されたいくつもの遺体を発見した。この事件についてガッティ氏は、マフィアが恐怖によって秘密裏にオメルタ(沈黙ルール)を確立させたことの証であると解釈する。マフィアがフォッジャの事業主のほぼ90%を恐喝し、一方でテリトリーで麻薬を普及させたり、他のマフィアと銃撃戦を繰り広げたりしている。
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2024.10.02 20:00心霊現代イタリア最凶最悪のマフィア「ガルガーノ一家」のヤバさとは!? 超残酷な“死の儀式”に秘められた意味のページです。麻薬、マフィア、イタリア、標葉実則などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで