失われた世界最大のお宝10選! 石棺、蔵書、祭壇画… 歴史の闇に消えた超重要アイテムたち
長い歴史の中で、さまざまな文化の素晴らしい宝物が盗まれたり紛失したりしてきた。 戦争や災害で宝物を保護できなかったり、軍隊が宝物をトロフィーとして持ち去ろうとする事例も多い。宝物が取り戻されることもあるが、その多くは現在も失われたままである。これら歴史に消えた30の宝物(1〜10)を科学ニュースサイト「Live Science」から紹介しよう。
1. 琥珀の間
琥珀の間は、露サンクトペテルブルクのエカテリーナ宮殿内の一室として18世紀に建設された。室内には、金色のモザイク、鏡、彫刻があり、約450キログラムの琥珀で作られたパネルもあった。
第二次世界大戦中の1941年、サンクトペテルブルクはナチス・ドイツに占領され、室内のパネルと装飾は解体され、ケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)に運ばれた。後にケーニヒスベルクはイギリス空軍に空爆され、琥珀の間のパネルなどは消滅したとされる。1979年に琥珀の間の復元作業が始まり、2003年に完了した。
2. メンカウラーの石棺
エジプト第4王朝のファラオ、メンカウラーのピラミッドは、約4,500年前にギザで建設された3つのピラミッドの中で最小のものである。1830年代、英国の軍人、ハワード・ヴァイスはこのピラミッドを探索し、爆発物を使用するなどの破壊的な手法によってピラミッド内に侵入した。
1838年、ヴァイスはメンカウラーのピラミッドで見つかった石棺などを商船ベアトリス号でイギリスに搬送しようと試みた。しかし、ベアトリス号は嵐に遭い、リボルノ港沖で沈没した。ベアトリス号は現在も発見されていないが、もし発見されればメンカウラーの石棺も回収できる可能性がある。
3. 契約の箱
『旧約聖書』によると、十戒が刻まれた石板を収めた箱が「契約の箱」だという。それは、モーセに選出されたベツァルエルが神の指示通りに製作したものとされる。ソロモン王によって建設された古代イスラエルのエルサレム神殿に安置されていたが、紀元前587年にネブカドネツァル率いる新バビロニア王国の軍隊がエルサレムを征服し、略奪を行った際、神殿が破壊されて契約の箱の行方もわからなくなってしまった。現在エチオピア正教会が契約の箱を保持していると主張するが、実際の契約の箱がどうなったのかは不明のままである。
4. 本庄正宗
本庄正宗は、1264~1343年にかけて活躍した日本史上最も有名な刀工の一人、本庄正宗によって製作された刀である。上杉家の武将、本庄繁長が所持していたことが名前の由来とされる。徳川家康に献上され、徳川将軍家に代々受け継がれてきた。第二次世界大戦後、GHQ占領下で他の日本刀とともに当局に接収され、そのまま行方不明となってしまった。
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