失われた世界最大のお宝10選! 石棺、蔵書、祭壇画… 歴史の闇に消えた超重要アイテムたち
5. 失われたイヴァン雷帝の蔵書
モスクワ大公国の図書館には、古代ギリシャ語をはじめとするさまざまな言語で書かれた膨大な書物のコレクションが保管されていたとされる。1530~1584年にツァーリとなったイヴァン4世(イヴァン雷帝)が図書館の蔵書を隠したという説があり、この「隠された蔵書」を発見するため、何世紀にもわたってさまざまな探索が行われてきた。研究者や考古学者、トレジャーハンターだけでなく、ピョートル大帝やナポレオン・ボナパルトといった権力者も関心を寄せていたが、現在まで蔵書は発見されていない。
6. アイリッシュ・クラウン・ジュエル
1907年、アイルランド・ダブリン城からアイリッシュ・クラウン・ジュエルが盗まれた。アイリッシュ・クラウン・ジュエルは君主用に特注された記章で、アイルランドの最高勲章「聖パトリック勲章」を象徴する宝物である。ダイヤモンドのブローチや金の首輪などから構成される。
聖パトリック勲章が設立された1783年は、イギリスがアイルランドに実質的な自治権を付与した1年後だった。アイリッシュ・クラウン・ジュエルは、イギリス国王ジョージ3世の王妃、シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツの装身具から取られた394個の宝石と、イギリスの騎士団勲章の一つ「バス勲章」から作られた。宝石の中には、ムガル皇帝やトルコのスルタンが所有していた宝石も含まれていた可能性があるとされる。
アイリッシュ・クラウン・ジュエルは図書室に保管されていた。盗難に遭った当時の杜撰な管理体制が非難された。アイリッシュ・クラウン・ジュエルが誰によって盗まれ、その後どうなったのかは現在も解明されていない。
7. 失われたサッフォーの詩
紀元前7~6世紀に古代ギリシアで活躍した女性詩人のサッフォーは、当時の人々から高く評価され、最高の詩人の一人と見なされていた。一方で、恋愛をテーマとした作品は後に頽廃的であるとして非難された。エジプトのアレクサンドリア図書館に所蔵されていたサッフォーの作品も、391年にキリスト教徒が図書館を破壊した際に失われたとされる。
サッフォーの詩は「アフロディテ頌歌」などの完全な作品2編以外にも多くの断片が残されており、2014年にも新たな詩2編の内容がオックスフォード大学のパピルス学者によって解明された。1編はサッフォーの兄弟が、もう1編は片思いがそれぞれテーマだという。ただし、これら2編がどこで発見されたものかは不明である。
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2024.10.02 20:00心霊失われた世界最大のお宝10選! 石棺、蔵書、祭壇画… 歴史の闇に消えた超重要アイテムたちのページです。ピラミッド、宝物、契約の箱、フロレンティンダイヤモンドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで