喉を切り裂きメッタ刺し… 英国が70年怯える未解決事件
喉を切り裂き40箇所メッタ刺し… 英国が70年怯える未解決事件の謎! 善良な男はなぜ殺されたのか?

イギリスで第二次世界大戦の数年後に発生し、今も未解決のままとなっている謎めいた殺人事件が存在する。
1948年4月19日月曜日の夜、南ウェールズのアバーディアの公園にて一人の男性が殺害された。大きく切り裂かれた喉をはじめ全身に44の刺し傷があり、死体は花壇に倒れ臥した状態で、血塗られた紙幣が周囲に散らばっていたという。公園の隣にあった家の住人は男性の悲鳴を耳にしていなかったことから、先に喉笛を切り裂かれていたのだろうと推測された。
この地域ではほとんど報告されない凶悪な犯罪に、地元住民は動揺し、地元警察だけでなくロンドン警視庁のトップも事件解決のために捜査にあたることになった。

捜査の結果、被害者の男性は第二次世界大戦直後にポーランドからアバーディアにやってきた33歳の男性で、町の人々からジョージという名で呼ばれていた事が判明。人望もあり、地元の炭鉱で仕事を見つけた後は炭鉱労働者のためのホステルに泊まっていた。しかし、その日なぜか夜の公園を訪れ、殺害されてしまう結果となった。
現場に残された紙幣等から物盗りの犯行かとも思われたが、容疑者すら出て来ない。遺体の惨状から、襲った人物は大量の返り血を浴びているはずなのだが、そんな血まみれの人物を見たという証言もなかった。

3人の強盗犯が男性を殺害した容疑にかけられたが、捜査の結果、関係性はない事が判明した。まったく犯人の手がかりが見つからなかったため、アバーディアでは、私服警官と制服警官による何百回もの戸別訪問が行われた。その結果、ようやく犯行の起きた日の夜に公園で目撃された「背が低く太めの20代後半の男」という人物が浮かび上がったのだが、身元を突き止めることはできなかった。
被害者の男性――本名イエジー・ストラザダラ(Jerzy Strzadala)はポーランドにいる年老いた母親に仕送りや洋服を送っており、周囲の人にも慕われており誰からも恨みをかってはいなかったという。事件後に近くの教会で行われた彼の葬儀には、多くの人が参列して最後の別れを惜しんだ。
70年近く経った今でも、この事件の犯人は解っていない。行きずりの犯行にしては謎の多いこの事件は、イギリスで今も語り継がれる未解決事件の一つに数えられている。
参考:「DAILY STAR」、ほか
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