「遺伝子窃盗」が横行する時代が迫っている! ディストピアすぎる近未来の新型犯罪を解説
パルムッター氏とカナダ・トロントの大富豪ビジネスマン、ハロルド・ピーレンブーム氏とはいくつかの問題で長らく係争中なのだが、ピーレンブーム氏側の弁護士が、嫌がらせの手紙の封筒の唾液から抽出されたDNAと比較するためにパルムッター氏とその妻のDNAを密かに収集したといわれている。
この弁護士との話し合いにおいて、パルムッター夫妻にはペットボトルの飲み物が提供されており、口をつけたこのペットボトルを回収してDNAが採取されたというのである。もし裁判になった場合、DNAの窃盗にどのような裁きが下るのか興味深い限りだ。
ヴェルティンスキー准教授は現在、どの州でもこうした問題には十分に取り組んでおらず、遺伝的プライバシーを保護するために特別に設計された法律がある州でさえ、規制は狭い範囲の遺伝的利益のみを対象にしているという。たとえば一部の法律では、遺伝情報の開示は禁止されているが、収集は禁止されていないのだ。つまり、DNAの窃盗が罪にならない可能性もあることになる。
もちろん、「遺伝子パパラッチ」の問題は有名人に限った危機ではなく、一般市民の間でも「遺伝子ストーカー」や「遺伝子盗難」が横行する未来も考えられる。今後、遺伝的プライバシーと遺伝学に関する個人の権利について、より広範な議論を招くことになることは間違いない。
参考:「The Conversation」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「遺伝子窃盗」が横行する時代が迫っている! ディストピアすぎる近未来の新型犯罪を解説のページです。セレブ、窃盗、DNA、遺伝子、ストーカー、パパラッチなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング17:35更新
- ・「氷山の女王」が南大西洋の孤島に接近…生態系に危機?
- ・火星に“液体の水”が存在した証拠を発見! キュリオシティが古代の波紋を捉える
- ・植毛手術を受けた男性の頭がヤバすぎる…まるでエイリアン
- ・最恐の未踏峰「カイラス山」の謎! 時の流れと人体に異変?
- ・【ちょっと閲覧注意】体内に「石灰化したサナダムシの卵」数百個
- ・壊滅的原発事故で出現した“地球上で最も危険な物体”「ゾウの足」
- ・片手が勝手に動く「エイリアンハンド症候群」が怖すぎる
- ・「人間が感じる最も激しい痛み」はアレだった! 男女を超えた共通の苦痛
- ・本当に幸せな人に共通する“9つの特徴”とは?
- ・木星の8倍の質量を持つ「恒星間訪問者」が太陽系を変えた?