ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の正体は“超巨大レーザー砲”だった? 世界が怯える数々の陰謀

 陰謀論が渦巻いているのはNASAだけではない。2014年、フィラエ探査機をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸させることに成功したのが欧州宇宙機関(ESA)のロゼッタミッションだが、実はその着陸地点は通信が難しい場所であったという。それにもかかわらず、探査機は着陸後すぐに彗星の表面を撮影した画像を送信した。

 その不自然さを疑う陰謀論者たちは、このミッションはESAとNASAの隠蔽工作の一部であり、彗星の正体、つまりエイリアンの宇宙船を隠蔽したと主張している。ESAは彗星が“歌”のような不思議な音を発していることを報告したのだが、陰謀論界隈では「それはエイリアンのコミュニケーション手段である」と囁かれている。

 さらに、NASAのカッシーニ探査機は2004年に土星の衛星「イアペトゥス」の写真を撮影したが、陰謀論者によればこの衛星にはエンジン、スラスター、ドッキングベイなどが見られ、エイリアンの宇宙船なのだという。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の正体は超巨大レーザー砲だった? 世界が怯える数々の陰謀の画像5
イアペトゥス(Iapetus) 「Wikipedia」より

 これらのケースについて、NASAやESAはそうした陰謀論が当てはまらないことを説明しているのだが、2012年の一件ではホワイトハウスが大々的に否定せざるを得ない事態に発展している。

 2人の男性が「1980年代にDARPA(国防高等研究計画局)とCIAの極秘テレポーテーションプログラムに参加し、バラク・オバマという素敵な若い男と一緒に火星にテレポーテーションした」と公言したのである。

 これを受けてホワイトハウスは、「オバマ大統領がテレポーテーション装置を経由して火星に行ったことは決してない」という公式声明を発表したのだ。

 陰謀論は、場合によっては人々が抱く「違和感」の説明として実にしっくりくるため一定数に支持される一方、もちろん否定したい関係者もたくさんいる。はたしてこのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡をめぐる陰謀論が今後どのような顛末を辿ることになるのか。折に触れてチェックしていきたい。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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